邦ちゃんのやまだかつてないテレビ

邦ちゃんのやまだかつてないテレビ

『JOCX-TV PRESENTS 邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』は、1989年10月18日から1992年3月25日まで放送されていたフジテレビ製作のバラエティ番組です。この番組は、山田邦子がメインMCを務めた冠番組であり、愛称は「やまかつ」や「邦ちゃんのやまかつTV」と呼ばれていました。

番組の概要と放送開始

1988年に実施された特別番組『いきなり!フライデーナイト』の成功を受けて、山田邦子の個性を強く打ち出した新しいレギュラー番組としてスタートしました。当初は『夜のヒットスタジオDELUXE』の後を受けるつなぎの番組として計画されていましたが、予想以上の視聴率を獲得したため、1992年まで続くこととなりました。最初のキャッチコピーは、「人生は、山あり、田あり、邦あり、子あり。」でした。

番組名の由来は、山田が出演していた大塚製薬の『ファイブミニ』のキャッチフレーズに到来しています。番組セットには、山田の好物であるスイカのデザインがふんだんに用いられていました。

人気の要因と視聴率

この番組は、初期のレギュラー出演者に高橋英樹や高岡早紀、ミュージシャンの大江千里、そしてバラエティー界で知られる森口博子などを迎え、最高視聴率が20.4%を記録するなど、国民的な人気を誇っていました。山田邦子の人気は高まり、NHKのタレント調査での好感度でも明石家さんまと並ぶ第1位に選出されたこともあります。さらに、アーノルド・シュワルツェネッガーやマイケル・J・フォックスなど、ハリウッドのスターもゲストとして出演するなど、多彩な顔ぶれが注目を集めました。

画期的な音楽ユニットの登場

1990年には、山田がWinkの物真似を行ったことをきっかけに、横山知枝とのユニット「やまだかつてないWink」を結成します。このユニットはオリコンチャートのベスト10に入るヒットを記録し、一時的に社会現象を生じるまでの人気を誇りました。その後も、KANの「愛は勝つ」やその他の楽曲がヒットするなど、音楽番組としても高い評価を得続けました。

番組の終焉とその後

しかし、1991年末の『FNS歌謡祭』が新たな形式で高視聴率を獲得すると、フジテレビ社内ではゴールデンタイムに音楽番組を復活させる動きが強まりました。これが影響し、1992年春の改編で番組は終了する運命にありました。後に山田自身が語ったところによると、アウトラインや方針に対する不満から番組打ち切りを希望したともされています。

番組の構造とコーナー内容

「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」は、いくつかのメインコーナーで構成されており、ものまねやトーク、ストーリーコントなど、幅広い内容が展開されました。特に「ものまねベスト10」は、初期のメインコンテンツとして多くの視聴者に親しまれていました。また、様々なセグメントでは、若手俳優との絡みや、視聴者参加型の要素も取り入れられました。

一部のコーナー

• - ものまねベスト10：山田が多くのものまねを披露する人気コーナー。
• - やまだかつてない恋愛ロマン：若手俳優と共演し、様々な恋愛劇が展開される特集。
• - これまでのコーナーリスト：時代劇風ストーリーコントの「タイムパトロール牛若丸子」や、ドラマ仕立ての「フジテレビ社員食堂物語」など、多岐にわたり人気を博しました。

まとめ

『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』は、山田邦子の個性が輝いたバラエティの金字塔でした。多彩なコーナー構成や音楽コラボレーション、リズミカルなエンターテイメントが視聴者をひきつけ、90年代の日本テレビ界に大きな影響を与え続けました。その後、山田のキャリアや番組の新たな展開に影響を及ぼすこととなりました。

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