いきなり!フライデーナイト

『いきなり!フライデーナイト』

『いきなり!フライデーナイト』（通称『フライデーナイト』）は、1986年4月から1989年9月までフジテレビで放送されていた深夜生放送バラエティ番組です。この番組はフジテレビの地元色を強く持ちながら、特に視聴者参加型の企画やコーナーが多彩で、当時の若者に特に支持を受けていました。

放送概要

基本的にはフジテレビが中心となって放送されていましたが、初期の頃には北海道文化放送やテレビ新広島でも同時に放送されていました。また、1989年4月からは東海テレビでも放送されるようになりましたが、その頻度は週によってばらつきがありました。

放送時間は1987年10月から1988年3月にかけて木曜深夜に一時変更されましたが、タイトルは『いきなり!フライデーナイト』のままでした。このことから、視聴者にとっては混乱を招くこともあったでしょう。

主な出演者

司会は山田邦子と渡辺徹が務め、レギュラー出演者には森末慎二やいきなり!フライデーズが名を連ねました。また、ナレーションには小森和子、泉谷しげる、有賀さつきなどが参加しました。中には特撮ヒーローのキャラクターも出演し、番組に彩りを加えました。

企画・コーナー

番組の目玉企画としては、「シネマチェック」や「夜食ちゃんだよー」がありました。「シネマチェック」では、音声多重放送を駆使して映画の情報を提供し、視聴者に新作映画を紹介しました。また、「テレビエアチェック」では、視聴者に特撮ヒーロー物などを放送する事もあり、特注の音声システムを用いていました。

その後のコーナーでは、「邦ちゃん・徹のロンリーラブレター」という視聴者からのラブレターを山田邦子が代読する企画や、「いきなり大賞」という看板やチラシを探すコーナーなど、多彩な内容が提供されました。

番組の影響とエピソード

この番組は、特にBOØWYのような有名アーティストがゲストで登場したことが記憶に残っています。当時、山田邦子は彼らの大ファンで、出演が実現したとも言われています。さらに、プロレスラー藤波辰巳の出演や、若手プロレスラー橋本真也との交流も見どころの一つでした。

また、年末の特番においては様々なスタジオを使用し、視聴者参加型のイベントを行うなど、臨場感あふれる体験を提供しました。特に『邦ちゃん徹のいきなりお正月でェい! フライデーナイト生放送』では、視聴者と共に新年を迎える試みが好評を得ました。

最終回とその後

1989年9月の放送をもって『いきなり!フライデーナイト』は終了しましたが、放送のラストには観客や参加者の感謝の声が画面を通じて届き、心温まるフィナーレを迎えました。その後も、本番組に関連する特別番組が放送されるなど、後世に影響を与え続けています。

このように『いきなり!フライデーナイト』は、当時のテレビ文化やバラエティ番組において重要な位置を占めていたといえるでしょう。

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