邪道&外道

邪道&外道 - プロレスタッグチームの歴史

邪道&外道（じゃどうアンドげどう）は、日本のプロレス界で愛されたタッグチームであり、「The World Class Tag Team」という別名でも知られています。このチームのユニークな点は、二人が互いに「兄弟」と呼び合い、30年以上にわたって連携して活動してきたことです。通称「邪外」（じゃげ）としても親しまれ、旧称は「パニッシュ&クラッシュ」で、略称は「パニクラ」としても知られています。

経歴の始まり

1988年、邪道と外道はたけしプロレス軍団のオーディションに見事合格し、プロレス界に足を踏み入れました。翌年の1989年3月19日、アムステルダムで公式デビューを果たします。このコンビはその後、一貫してタッグチームとして活動を続け、一時的に敵対した時期を経てもなお、互いに深い絆を持っていたことが特徴です。

名前の由来

邪道と外道というリングネームは、外道自身が考案しました。彼は映画「仁義なき戦い」を観ている際に、菅原文太が放った「アンクサレ外道が！」というセリフに感銘を受け、そこから二人の名前を思いつきました。邪道という名前は、大仁田厚と重なるため、外道が主に採用されたのです。

活動の多様性

邪道&外道は、冬木弘道とともに「冬木軍」として活動したり、弟分の非道を加えたトリオチーム、あるいは兄貴分のGOKU-DOを加えるなどさまざまな形で活動しました。新日本プロレスに参戦後、彼らは「C.T.U」、「G・B・H」、「CHAOS」といったヒールユニットに加わり、2020年代には「BULLET CLUB」（以下、BC）という団体に所属していました。

解散の経緯

しかし、2022年にBC内で発生した内紛が、邪道と外道の関係に急激な変化をもたらしました。具体的には、BCのリーダーであるジェイ・ホワイトとタマ・トンガの間での対立が背景にありました。邪道がG.o.D派、外道がホワイト派に分かれ、最終的には互いに対立する事態に発展しました。この対立の頂点は、2022年3月13日に行われた新日本プロレスの尼崎大会での一戦において見られました。試合後もさらにエスカレートした状況の中、外道が邪道を裏切る行為を行ったことで、二人はBULLET CLUBから追放され、30年以上の歴史を持つコンビは解散する運命を迎えました。

タイトル歴

邪道&外道は、プロレス界に名を残す数多くのタイトルを獲得しています。代表的なものには、UWA&UWFインターコンチネンタルタッグ王座、WAR世界6人タッグ王座、世界ストリートファイト6人タッグ王座、BJW認定タッグ王座、WEWタッグ王座、IWGPジュニアタッグ王座などがあり、特にプロレス大賞の最優秀タッグチーム賞を受賞した経歴も持っています。

関連団体と影響

邪道&外道はまた、「ヒール」としての立ち位置を確立しており、多くのプロレスファンの心を掴んできました。彼らの活動は、BULLET CLUB、CHAOS、G・B・H、C.T.U、TEAM 2000、および冬木軍など、多数の団体やユニットにも影響を与えました。その存在は、プロレスの歴史において欠かせないものとなっています。

もう一度検索