邯鄲空港

邯鄲空港は、河北省邯鄲市冀南新区機場路に位置する空港です。IATAコードはHDG、ICAOコードはZBHDで、邯鄲市の中心部から南西に約11km、隣接する河南省安陽市からは北へ約43kmの場所にあります。

2007年8月8日に正式に開港したこの空港は、河北省で2番目に開港した民間空港です。邯鄲市だけでなく、長治市や邢台市など、かつての晋察冀辺区に重なる広範な地域にサービスを提供しています。建設には総額1.95億元が投じられ、滑走路は長さ2200m、幅45mで、ボーイング737やエアバスA320などの中型旅客機の離着陸が可能です。年間最大50万人の旅客に対応できるよう設計されており、向こう30年間の旅客需要を満たすことができるとされています。

開港当初から、上海、重慶、海南、青島、広州、大連、杭州、西安、廈門、オルドス、石家荘、秦皇島など、中国国内の主要都市への多数の路線が就航していました。

2011年6月には、邯鄲市の「十二五」重点改革項目として位置づけられた第二期拡張工事が開始されました。2013年12月12日に竣工したこの工事には、総額1.2億元が投資されました。これにより、滑走路は2200mから2600mへと400m延伸され、滑走路と直交する長さ142mの連絡路が新設されました。また、28,000平方メートルの新たなターミナルが建設され、搭乗口は3か所から7か所に増えました。さらに、精密進入灯光システムや気象自動観測システムなどの精密な進入誘導システムが導入されました。1,700平方メートルの貨物ターミナルが新設され、900平方メートルの消防署も改修され、空港消防署の等級は6級に引き上げられました。タラップ車両は16台となり、新たに汚物処理施設も整備されました。

2016年2月には、中国民用航空局華北地区管理局から正式に邯鄲空港の使用許可証が交付され、空港の飛行区域等級は3Cから4Cに、消防救助等級は5級から6級に引き上げられました。これにより、ボーイング737-800または同等の航空機以下の機材が使用可能となりました。

邯鄲空港は、拡張工事を経て、より多くの旅客と貨物を取り扱えるようになり、地域経済の発展に貢献しています。現在、中国国内の主要都市への路線が運航されており、利便性の高い交通手段として利用されています。

もう一度検索