郡元停留場

鹿児島市電 郡元停留場と郡元（南側）停留場

鹿児島市電の郡元停留場は、鹿児島市鴨池一丁目に位置する停留場で、1系統と2系統の乗換駅となっています。2系統の終点でもあります。この記事では、郡元停留場と、そこから少し離れた場所にある郡元（南側）停留場についても解説します。

市電での乗換と運賃

郡元停留場では、1系統と2系統の乗換が可能です。乗換の際には、降車時に運賃を支払い、乗換券を受け取ります。乗換券は系統によって色が異なり、2系統では黄色、1系統では緑色の券が発行されます。乗換券の提示により、降車後1時間以内であれば、2系統では中郡～加治屋町間、1系統では甲東中学校前～谷山間を無料で利用できます。RapiCaやいわさきICカードなどのICカードを利用する場合は、乗換が必須の停留場から乗車した場合、上記条件を満たせば自動的に無料となります。

停留場の歴史

郡元停留場は1959年12月20日に開業しました。同時に唐湊線工学部前～郡元間が開業し、乗換駅となりました。1990年には涙橋架け替え工事に伴い、停留場の一部がセンターポール化されました。工事は1992年に完了しました。興味深いことに、1959年9月30日までは、隣の涙橋停留場が郡元という名称でした。

郡元と郡元（南側）停留場の違い

郡元停留場は実際には2つの乗り場から構成されています。鹿児島市鴨池にある方を郡元、郡元二丁目にある方を郡元（南側）と呼んで区別しており、それぞれに異なる停留場番号が付けられています。鹿児島市交通局のホームページでは、郡元（南側）停留場を「郡元南」と表記している場合もあります。乗換可能なのは郡元停留場のみです。郡元（南側）停留場は、谷山方面からの電車を2系統に、または2系統からの電車を谷山方面に直接誘導する際に使用されます。この運行形態は、平日の朝ラッシュ時や、鹿児島市中心部でイベント開催時の通行止め時、早朝・深夜時間帯の出入庫系統で適用されます。

停留場の構造

郡元停留場と郡元（南側）停留場はどちらも2面2線の相対式ホームで、ホーム間は電車が通過していない限り自由に移動できます。両ホームに電車接近表示機とアナウンス設備が設置されています。ホームは系統によって分かれているわけではなく、進行方向によって分かれています。車椅子での利用は可能ですが、電動車椅子はホーム幅が狭いため利用できません。郡元停留場の騎射場寄り、郡元（南側）停留場の谷山寄りに渡り線が設置されています。停留場付近には2階建ての信号扱所がありますが、分岐器の操作は自動化されているため、通常は使用されません。

各のりば

郡元停留場
1系統：脇田・谷山方面
2系統：工学部・神田（交通局前）・鹿児島中央駅・鹿児島駅方面
1系統：騎射場・天文館・鹿児島駅方面
2系統：終点

郡元（南側）停留場
1系統：脇田・谷山方面
1系統：騎射場・天文館・鹿児島駅方面
* 早朝・深夜時間帯の出入庫系統：工学部・交通局前方面

周辺施設

停留場周辺には、イオン鹿児島鴨池店（旧ダイエー鹿児島店）、鹿児島県庁舎、鹿児島市医師会病院、鹿児島市中央保険センターなどがあります。イオン鹿児島鴨池店には、臨時乗車券発売所とRapiCaの発行・チャージ機が設置されています。

バス路線との関係

最寄りのバス停は鴨池バス停ですが、中郡バス停も比較的近いです。ただし、「郡元」バス停は停留場から400m以上離れた国道225号線上にあり、涙橋停留場の方が近いため注意が必要です。JR、市電、バスの「郡元」を冠する停留場はそれぞれ異なる場所に設置されています。鴨池バス停は鹿児島交通、中郡バス停は南国交通のバスが利用可能です。

隣の停留場

鹿児島市電1系統
鴨池停留場 - 郡元停留場 - 涙橋停留場

鹿児島市電2系統
中郡停留場 - 郡元停留場

まとめ

郡元停留場は、鹿児島市電の重要な乗換駅として、多くの利用者で賑わっています。周辺には商業施設や公共施設も多く、交通の利便性が高い地域となっています。利用する際には、郡元停留場と郡元（南側）停留場の違い、バス停の位置など、注意が必要です。

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