郡山うねめまつり

郡山うねめまつり

郡山うねめまつりは、福島県郡山市で毎年8月の第1金曜日から日曜日までの3日間にわたって開催される祭りです。時折、2014年のように木曜日から日曜日にかけて行われることもあります。この祭りは東北地方の五大祭りの一つに数えられることもあり、地元の人々のみならず、多くの観光客で賑わいます。

概要

郡山うねめまつりは、郡山市及び郡山商工会議所が主催し、奈良時代の宮中女官である「采女（うねめ）」にまつわる伝説をテーマにしているのが特徴です。この祭りでは、日本でも最大級の大太鼓「十尺大締太鼓」の迫力ある音色が響く中で、華やかな踊り流しが行われるなど、多彩なイベントが企画されています。

祭りの主な会場は、JR郡山駅の西口駅前広場及びその周辺、さらに駅前大通りまでのエリアです。サブ会場には、市内片平町にある「うねめ公園」などが利用され、地域の魅力が発揮されます。

イベントの内容

祭りの初日には、うねめ公園内にある采女神社で「うねめ供養祭」が行われ、奈良県の市長やミス奈良が参加し、地域の伝統を大切にした行事が実施されます。この後、池への亀の放流とともに、郊外の西部ショッピングセンターでは「ちびっこうねめまつり」が開かれます。初日はメインイベントの前夜祭的な要素が強く、郡山市内での様々な催しが行われるのが特徴です。

祭りの2日目以降はメイン会場にて本格的な祭りが始まります。うねめ踊り流しやひょっとこ踊り、うねめ太鼓、ミスうねめパレード、さらには「ゆかた de うねめコンテスト」など、参加者による多様なパフォーマンスが展開されます。特に「うねめ踊り流し」は、参加者が竹飾りや提灯で装飾されたパレード形式で踊りながら進むため、非常に華やかな光景が広がります。この踊りは主に職場や学校単位でグループを組んで行われ、開催前には各地で踊りの練習も行われます。

祭りのシンボルともいえる十尺大締太鼓は、直径3.3メートルもある日本最大級の大太鼓であり、祭りを盛り上げる重要な役割を果たしています。

歴史

郡山うねめまつりの起源は、1955年（昭和30年）に行われた「采女まつり」に遡ります。当初は荒池で開催され、祭り自体は周期的に行われていましたが、資金難から1962年（昭和37年）以降は一時中断しました。しかし、1965年（昭和40年）に行政区の合併を機に、改めて「郡山うねめまつり」として復活し、今に至ります。このときより多くの人々が一体感を持つための祭りとして位置づけられました。

その後も、節目を迎えるたびに新しい要素が加わり、1993年にはうねめ太鼓が、2002年からは「ゆかた de うねめコンテスト」が実施されるなど、祭りは変化し続けています。2011年には震災の復興を目的に郡山市出身の西田敏行が参加したことも記憶に新しいでしょう。

最近では、2015年にミラノ万博での特別イベントが話題になりましたが、2020年には新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいました。私たちは祭りが再開される日を心待ちにしています。

開催期間

郡山うねめまつりは、毎年8月の第1木・金・土曜日に行われます。福島わらじまつりとも同じ日程で行われるため、両方の祭りを楽しむことができるという魅力もあります。

関連項目

同じく奈良に基づく伝説を持つ「采女祭」との関連性もあり、地域文化の深さを感じさせる祭りとなっています。

公式ホームページもあり、最新の情報やイベント詳細が確認できるので、ぜひ訪れてみてください。

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