福島県郡山市に所在する
郵便局の一つが、郡山西
郵便局です。読み方は「こおりやまにしゆうびんきょく」。この
郵便局は、かつて地域内の
郵便物等の集配業務を担う
普通郵便局として機能していましたが、組織再編を経て現在は集配業務を行わない無集配局として運営されています。
所在地
郵便番号は〒963-0201で、住所は
福島県郡山市大槻町前畑43です。
沿革
郡山西
郵便局の歴史は
明治時代に遡ります。その前身となる「大槻
郵便取扱所」が設置されたのは
1874年(
明治7年)
12月16日のことでした。翌
1875年(
明治8年)1月1日には「大槻
郵便局」へと名称を改め、五等
郵便局として新たなスタートを切ります。
その後、
郵便局が提供するサービスは徐々に拡充されていきます。
1885年(
明治18年)8月1日には貯金の取り扱いを開始し、さらに
1899年(
明治32年)3月16日には
為替の取り扱いも業務に加わりました。これにより、地域における金融サービスの拠点としての役割も担うようになります。
昭和に入り、通信技術が変化する中で、
郵便局の業務内容も見直されました。
1972年(
昭和47年)3月22日には、電話交換および和文電報配達の業務が郡山電報電話局へと移管されました。
平成元年には、
郵便局にとって大きな転換期を迎えます。
1989年(平成元年)7月10日、それまでの
郡山市大槻町字三角田から、現在の所在地である
郡山市大槻町前畑へと移転を果たしました。この移転に合わせて、局名も現在の「郡山西
郵便局」へと変更されています。
さらに同年9月11日には、機能の拡充が行われました。片平
郵便局および多田野
郵便局が担当していた集配業務を移管され、地域における
郵便物の集配拠点としての役割を担うことになりました。これに伴い、局の種別も
特定郵便局から
普通郵便局へと改められました。
1998年(平成10年)9月1日には、国際的な金融サービスへの対応として、外国通貨の両替および旅行小切手の売買に関する業務が開始されました。
2007年(平成19年)10月1日に行われた
郵政民営化に伴い、
郵便事業株式会社が発足しました。これに合わせて、一部の業務は併設された
郵便事業郡山西支店へと移管されました。
その後、
郵便局と
郵便事業会社が統合され、
2012年(平成24年)10月1日に
日本郵便株式会社が発足しました。これにより、
郵便事業郡山西支店は郡山西
郵便局の中に統合され、再び一体的な運営となりました。
そして比較的最近の出来事として、
2018年(平成30年)3月5日、それまで担っていた集配業務が
郡山郵便局へと移管されました。これにより、郡山西
郵便局は現在のような集配業務を持たない無集配局としての体制に移行したのです。
主な取扱内容
現在の郡山西
郵便局では、以下の業務を取り扱っています。
郵便サービス:
郵便、印紙の販売、ゆうパックの受付、内容証明など
貯金・為替サービス: 貯金、
為替、振替、
振込、国際
送金、国債、
投資信託など
保険サービス:
生命保険、バイク自賠責保険、
自動車保険、
がん保険、引受条件緩和型
医療保険など
ATMサービス:
ゆうちょ銀行ATMが設置されており、預け入れや引き出しなどが利用できます。
周辺とアクセス
郡山西
郵便局の周辺には、
陸上自衛隊郡山駐屯地や
福島県立郡山高等学校、
福島県立聴覚支援学校、
郡山市立大槻中学校、
郡山ザベリオ学園などの施設が点在しています。また、
国道4号(あさか野バイパス)にも近い場所に位置しています。
公共交通機関を利用する場合、
福島交通バスの「自衛隊停留所」または「
郡山ザベリオ学園停留所」で下車すると便利です。車でのアクセスとしては、東北自動車道の郡山ICから南西へ約4km、または郡山南ICから北へ約5kmの場所にあります。新さくら通り沿いにあり、駐車場も28台分が確保されています。