郡市対抗県下一周駅伝大会

郡市対抗県下一周駅伝大会

郡市対抗県下一周駅伝大会は、長崎県内の各地区がプライドをかけて競い合う、伝統ある駅伝大会です。毎年2月中旬の3日間、長崎県内を駆け抜け、地域の絆を深めるイベントとして、県民に広く親しまれています。主催は長崎新聞社と長崎陸上競技協会。

大会の歴史

そのルーツは1928年（昭和3年）に長崎新聞（当時）が主催した「県下青年駅伝競走」に遡ります。長崎県庁舎前から雲仙神社前を折り返す約128kmのコースを、12チームが競いました。

第二次世界大戦後、1952年（昭和27年）に「県下郡市対抗駅伝」として再開。長崎民友新聞社と長崎県陸上競技協会の主催で、佐世保市と長崎市の間、93.4kmを7区に分けて競われました。その後、区間の変遷を経て、第30回大会以降はおおむね現在の形態となっています。

長きにわたり長崎県のスポーツシーンを彩ってきましたが、2020年の大会後、新型コロナウイルス感染症の影響により3年間開催が見送られました。2024年1月26日から28日にかけて開催された第70回大会が、最後の大会となり、西彼・西海チームが優勝を飾りました。

コース概要

コースは離島と西彼杵郡長与町を除く、長崎県下のほぼ全域を通過します。2020年の第69回大会では、総距離407.3kmを42区間に分けてレースが行われました。

各日のコースは以下の通りです。

1日目: 長崎新聞本社前（長崎市） - 時津町 - 西海市 - 佐世保市 - 親和銀行松浦支店前（松浦市） (11区間 126.4km)
2日目: 平戸桟橋前（平戸市） - 佐世保市 - 大村市 - 諫早市 - 十八銀行小浜支店前（雲仙市） (13区間 149.5km)
3日目: 十八銀行小浜支店前（雲仙市） - 南島原市 - 島原市 - 諫早市 - 長崎新聞本社前（長崎市） (18区間 131.4km)

参加チーム

2010年の参加チームは以下の通りです。（五十音順）

壱岐（壱岐市）
諫早（諫早市）
大村・東彼（大村市・東彼杵郡）
五島（五島市・南松浦郡）
佐世保（佐世保市）
島原半島（島原市・雲仙市・南島原市）
西彼・西海（西彼杵郡・西海市）
長崎（長崎市）
対馬（対馬市）
平戸（平戸市）
北松・松浦（北松浦郡・松浦市）

関連情報

九州一周駅伝: 九州全域を舞台に、各県が競い合う駅伝大会です。
市町村対抗駅伝: 長崎県以外にも、多くの都道府県で市町村対抗の駅伝大会が開催されています。

参考資料

長崎県スポーツ史（1988年、長崎県体育協会長崎県スポーツ史刊行委員会編、長崎県体育協会・長崎新聞社刊）

外部リンク

長崎新聞

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