郭義栄

郭義栄の生涯と業績

郭義栄（クァク・ウィヨン）は、1912年6月28日生まれ、1992年8月15日に死去した韓国の著名な政治家、実業家です。彼は日本統治時代の朝鮮において、多くの公務員としての役割を果たし、また、光復後には国会議員としても活動しました。

彼は忠清北道清原郡で生まれ、清州高等普通学校を卒業後、京城法学専門学校で学びました。卒業後は、朝鮮総督府に官吏として勤務し、忠清北道において金融経済や産業行政に従事しました。光復を迎えると、彼は槐山郡守および清原郡守など、地方行政の重要な役職に就任しました。さらに、忠清北道の鉱工課長や商務課長としても活躍し、地域発展に貢献しました。

1950年、郭は第2代総選挙において無所属で出馬し、清原乙選挙区から当選しました。この選挙後、彼は財政経済分科委員、農林分科委員、予算決算委員として国会で活躍しました。彼の政策は経済の復興と農業の振興を目指したものであり、当時の韓国において重要視されました。

1954年、彼は自由党の候補として第3代総選挙に参加し、再び当選を果たしました。この選挙では、初代復興分科委員長に就任し、国の復興に向けた政策策定に関与しました。また、都市計画推進委員や海外米穀輸出特別対策委員としても重要な役割を果たしました。さらに、全国儒道会総本部中央委員や大韓農民会中央本部指導委員など、さまざま団体においてもリーダーシップを発揮しました。

1960年5月には第8代逓信部長官に任命され、経済の発展に向けた政策を推進しました。彼はまた、大韓アマチュアレスリング協会の会長や忠北農民会の会長としても活躍しました。

しかし、1960年代に入ると、4・19革命という政変が発生し、郭は反革命勢力として糾弾されました。これにより、彼は一時期監禁されるなどの苦難を経験しました。政界から退いた後も、彼は酒精協会会長やセマウル金庫連合会副会長など、多くの民間団体でリーダーとして活躍しました。

1967年の第7代総選挙では新民党から出馬したものの、激しい競争の中で惜しくも敗北を喫しました。その後、郭義栄は政界を引退し、さまざまな社会活動に従事しました。1980年代には聖実老人大学の学長として、教育分野においても貢献を続けました。

1992年、郭は持病のためソウル大病院で亡くなりました。享年80歳でした。彼の生涯にわたる政治活動や実業界での足跡は、韓国の発展に大きな影響を与えたと言えるでしょう。

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