郵便印

郵便印とは

郵便印（ゆうびんいん、英: postal marking）とは、郵便物に押される日付印、抹消印、証示印の総称です。日付印は、郵便物がいつ、どこで取り扱われたかを示すために押され、抹消印は切手が再利用されないようにするために押されます。証示印は、特別な取扱いや料金の支払いを示すために押されます。

広義には、手書きによる表記も郵便印に含まれます。例えば、料金不足の郵便物に「料金不足」と手書きされたり、配達が遅延した郵便物に「遅配」と書かれたりするのも、広義の郵便印と言えます。

マルコフィリー（郵便印郵趣）

郵便印を中心としたコレクションは、マルコフィリー（郵便印郵趣）と呼ばれます。マルコフィリーでは、郵便印の使用目的、使用期間、使用地域、印色や形の変形などを研究し、時代を追って整理・構成した切手コレクションを作成します。郵便印は、その種類や状態、押された場所や時期によって価値が大きく変動するため、収集家にとって魅力的な分野です。

マルコフィリーは、単に切手を集めるだけでなく、郵便制度の歴史や文化を深く理解するための手段でもあります。郵便印を研究することで、当時の郵便事情や社会情勢を知ることができます。

郵便印の種類

郵便印には、以下のような種類があります。

日付印：郵便物が取り扱われた日付と場所を示す印。
抹消印：切手の再利用を防ぐために押される印。
証示印：特別な取扱いや料金の支払いを示す印。
機械印：機械で押される印。
記念印：特別な行事やイベントを記念して押される印。
風景印：風景や名所をデザインした印。

これらの印は、それぞれ異なる特徴を持っており、マルコフィリーの収集対象となります。

郵便印の魅力

郵便印の魅力は、その多様性と歴史的価値にあります。同じ日付印でも、使用された場所や時期によって微妙な違いがあり、その一つ一つが郵便の歴史を語っています。また、記念印や風景印は、そのデザイン性から、芸術的な価値も認められています。

マルコフィリーは、切手収集の中でも専門的な分野であり、奥深い知識と情熱が必要です。しかし、その分、郵便印を通して、歴史や文化を深く理解する喜びを得ることができます。

関連情報

全国切手展：切手収集家が集まり、コレクションを展示するイベント。
消印：郵便物に押される日付印や抹消印の総称。
機械印：機械によって押される消印。
記念印：特定のイベントや記念に押される消印。
風景印：風景や名所などをデザインした消印。
日本郵政株式会社：日本の郵便事業を運営する企業。
切手パビリオン（財団法人日本郵趣協会）：切手に関する情報を提供する施設。
行政区画変遷一覧表（更に充実「地名＆消印」サイト）：地名と消印に関する情報を提供するサイト。

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