郵政博物館 (日本)

郵政博物館について

郵政博物館（Postal Museum Japan）は、東京都墨田区押上にある郵便に関する専門的な博物館です。日本郵政株式会社が運営しており、管理運営は公益財団法人通信文化協会が担当しています。この博物館は、2013年に閉館した逓信総合博物館の一部を受け継ぎ、2014年3月1日に新たに開館しました。

展示内容とイベント

郵政博物館では、郵便、郵便貯金、簡易保険に関する多様な展示が行われています。また、郵趣振興協会との協力のもと、年間8回程度の特別コレクション展を開催し、郵便切手や郵便の歴史についての展示を行います。これにより、訪れる人々は国内外の郵便制度やその発展について学ぶことができます。

主な収蔵品

博物館の収蔵品には、約33万点の世界各国の切手が含まれています。その他にも、エンボッシングやモールス電信機、エレキテル、ブレゲ指字電信機など、郵便や通信に関連した貴重な品々が展示されています。特に注目すべきは、日本初の鉄製赤色ポストである俵谷式ポストと中村式ポストの実物大復元模型です。

なお、旧逓信総合博物館で行われていた電気通信関連の展示は新たな博物館には引き継がれておらず、これらの資料はNTT東日本情報通信史料センターが所管しており、一般公開はされていません。放送分野の関連資料は、東京都港区にあるNHK放送博物館で引き続き見ることができます。このように、郵政博物館では郵便と通信の歴史の一端を体験できるような展示が豊富に整っています。

交通アクセスと開館情報

郵政博物館へのアクセスは便利で、京成押上線や東武スカイツリーラインが利用できます。押上駅またはとうきょうスカイツリー駅が最寄りとなります。ただし、東京ソラマチの低層階から直接9階に行くエレベーターはなく、東側にあるエレベーターで8階へ上がり、乗り換える必要があります。

開館時間は午前10時から午後5時30分までで、入館は午後5時までとなります。月曜日が休館日ですが、祝日や振替休日には開館し、次の平日が休館となります。また、学校の長期休暇中は月曜日も開館します。入館料は大人300円、小・中・高校生は150円で、団体の場合には少し割引がありますが、現在は団体受け入れを一時休止しています。特別に、障害者手帳をお持ちの方とその介助者は無料で入館可能です。

郵政博物館は、郵便に関する知識を深めると同時に、さまざまな展示を通じて楽しむことができる施設です。訪れることで、日本の郵便の歴史や文化に触れる貴重な機会を得ることができます。

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