都築譲

都築 譲（つづき ゆずる）

都築譲は、1950年9月23日に生まれ、2018年4月16日に逝去した日本の政治家である。愛知県幡豆郡一色町出身で、参議院議員（1期）、衆議院議員（2期）、また一色町の町長を2期にわたって務めた。

経歴

都築は、一色町立一色中学校を卒業後、愛知県立刈谷高等学校を経て東京大学法学部を1975年に卒業。労働省に入省し、後に外務省に派遣され、OECDのパリ本部での勤務も経験した。1994年に労働省を退官した後は、政治の道に進む。

1994年、都築は参議院愛知県選挙区の再選挙に出馬し、あいち改革推進協議会の推薦を受けて、初当選を果たした。しかし、その後の選挙では苦戦が続く。1998年の参議院選挙では落選し、2000年には衆議院議員総選挙に愛知12区から自由党の公認候補として出馬。この選挙では比例復活方式で当選した。

公職選挙法違反問題

2003年には自由党と民主党の合併に伴って、愛知12区から愛知15区に選挙区が変更され、都築はこの新しい選挙区で民主党公認候補として出馬した。11月の選挙では当選するも、直後に公職選挙法違反の疑いが持たれた。選挙運動員が逮捕され、さらに多くの選挙対策幹部も軒並み逮捕され、都築は連座制適用の危機に直面した。最終的に裁判の結果、連座制により自己の辞職を余儀なくされた。

これにより、都築は愛知15区から5年間の立候補禁止処分を受けることとなった。それでも彼は諦めず、2005年には民主党代表の岡田克也の私設秘書として活動し、その後政策秘書として働いた。

2006年1月には一色町長選挙に立候補し、元町議や現職町長を破り初当選。2期目は無投票で再選を果たし、2011年には町が西尾市に編入されたことに伴い町長職を退任した。

政治活動の再開

2012年、再び国政への意欲を見せ、愛知12区からの立候補を目指すが、この選挙でも落選。その後も地域政治に関心を持ち続けたが、2014年に根本的な問題が浮上する。かつて一色町が結んだ秘密契約に関与したことが報じられ、記憶にないと否定したものの、後に自らのサインを認めるという経緯があった。

最期

都築は2018年に膵臓癌のため67歳で亡くなった。彼の死は、長きに渡る政治活動の集大成であり、多くの地域住民や関係者に強い影響を与えた。都築譲は日本の政治の舞台において、彼の独特のキャリアと経験を持ちながら、多くの困難を乗り越えた政治家だったと言える。彼の足跡は、愛知県の政治史に刻まれている。

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