都農インターチェンジ

都農インターチェンジ：東九州自動車道の要衝

都農インターチェンジ（つのインターチェンジ）は、宮崎県児湯郡都農町に位置する東九州自動車道のインターチェンジです。都農町の市街地から西側、川南町との境に近い場所にあり、地域住民や観光客にとって重要な交通アクセス拠点となっています。

開通までの歩み：長年の計画と建設

都農インターチェンジの建設は、1989年の東九州自動車道基本計画決定から始まりました。その後、1997年には整備計画と施行命令が下り、1998年には日向IC-都農IC間、都農IC-高鍋IC間のくい打ち式が行われるなど、段階的に工事が進められました。

2007年には都農IC-高鍋IC間の一部区間が事業認定され、2009年には日向IC-都農IC間の工事が本格的にスタート。2011年には、両区間の橋梁の渡り初め式が開催され、2012年には都農IC-高鍋IC間のアスファルトプラントの火入れ式や、最後の橋梁の渡り初め式が行われました。

2012年12月22日、都農IC-高鍋IC間が開通。その後も日向IC-都農IC間の工事は順調に進み、2014年3月16日、ついに全線が完成し開通しました。この開通によって、宮崎市と延岡市を結ぶ東九州自動車道約100kmの全通が実現しました。

特筆すべきは、日向IC-都農IC間に建設された「寺迫ちょうちょ大橋」です。世界初の工法「バタフライウェブ」が採用されたこの橋は、2018年には国際コンクリート連合からfib賞最優秀賞を受賞するなど、高い技術力を示すランドマークとなっています。

2023年4月3日には、都農ICがETC専用料金所となりました。

周辺環境：豊かな自然と地域文化

都農インターチェンジ周辺には、名貫川や道の駅つのなどの観光スポット、都農神社、都農町役場、宮崎県立都農高等学校といった公共施設、そして宮崎県畜産試験場川南支場などがあります。また、尾鈴山や矢研の滝（日本の滝百選）といった自然豊かな環境も魅力です。

道路接続：スムーズな交通アクセス

都農インターチェンジは、宮崎県道303号都農インター線と直接接続しています。この道路は、インターチェンジと料金所、そして宮崎県道40号都農綾線を結ぶ重要な路線として整備されています。間接的には、宮崎県道40号都農綾線や国道10号にもアクセス可能です。

料金所情報：効率的な通行管理

料金所は、入口と出口それぞれに2ブースずつ設置されており、ETC専用レーンも1ブースずつ設けられています。サポートブースも入口と出口に1ブースずつあり、ドライバーの利便性を高めています。

東九州自動車道における位置づけ

都農インターチェンジは、E10東九州自動車道において、日向ICと高鍋ICの間に位置し、地域住民の生活道路としての役割に加え、観光客誘致など地域経済の活性化にも大きく貢献しています。 周辺の豊かな自然や歴史的資源との連携により、更なる発展が期待されます。

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