鄭士琦

鄭士琦の生涯と軍歴

鄭士琦（てい しき）は、中国の清末から民国初期にかけて活躍した北洋系の軍人です。彼は安徽派に属し、名前は「字雲卿」としても知られています。鄭士琦のキャリアは、彼が安徽陸軍随営学堂を卒業したことに始まります。彼はその後、済南の北洋第5鎮において隊官としての経験を積み、やがて中隊長や大隊長としても抜擢されました。

1912年に中華民国が成立した際、鄭士琦は自身の部隊が中央陸軍第5師に改称されたのに伴い、陸軍第5師の砲兵第5団団長に就任しました。その後、1913年の二次革命では、徐州で冷遹の討袁軍第3師に対抗するため、雨の中を行進し、江蘇省との県境に位置する微山県の利国駅で激闘を展開しました。彼は1個歩兵営と1個砲兵連を指揮し、同じく第5師から派遣された潘鴻鈞の第10旅第19団や張勲の武衛前軍と連携し、討袁軍を撃退することに成功します。

1914年には、第5師第10旅の旅長に昇進しました。1919年には陸軍第2師の二等参謀官に任命され、その後、第5師の師長としての役割を果たしました。1923年には済威将軍の称号を授与され、同年10月には山東督軍に任命されましたが、1925年には奉天派の張宗昌の圧力を受け、安徽督軍に異動しました。しかし、実際にはその職務を遂行することができず、最終的には8月に下野することとなりました。

その後、鄭士琦は天津に移住し、1935年に生涯を閉じました。享年は63歳でした。彼の生涯は激動の時代を背景よっており、軍人としての多彩な役割を果たした人物として記憶されています。

参考文献

• - 来新夏ほか『北洋軍閥史 下冊』南開大学出版社、2000年。ISBN 7-310-01517-7。
• - 徐友春主編『民国人物大辞典 増訂版』河北人民出版社、2007年。ISBN 978-7-202-03014-1。
• - 劉寿林ほか編『民国職官年表』中華書局、1995年。ISBN 7-101-01320-1。

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