鄭珉台

鄭 珉台（チョン・ミンテ）

鄭 珉台は1970年3月1日生まれの元プロ野球選手で、韓国の仁川広域市出身です。彼は右投げ右打ちの投手として、数々の試合で活躍しました。

経歴

アマチュア時代

彼は漢陽大学校に在籍中、韓国代表チームのエースとして輝かしい成績を収め、1990年のアジア競技大会など多くの国際大会で実力を発揮しました。その素晴らしい活躍により、将来のスター選手としての期待が高まりました。

プロ入りと初期の苦難

1991年、鄭は地域優先ドラフト（1次ドラフト）で太平洋ドルフィンズから指名されて入団。この時、彼は兵役逃れを試みたことが発覚し、一時逮捕される騒動もありました。このため、キャンプでのトレーニングを十分に行えず、プロデビュー後の最初の2シーズンは肘の故障に苦しむ結果となりました。

しかし、1994年には8勝を記録し、少しずつ先発ローテーションに定着します。1996年には15勝を挙げ、チームの韓国シリーズ進出にも貢献。以降の5年間は毎年二桁勝利を達成し、200投球イニングを超える活躍を見せました。この時期、鄭は1998年と2000年の韓国シリーズ優勝にも貢献し、韓国を代表する投手としての地位を確立しました。

読売ジャイアンツ時代

2000年、彼は海を越えて日本の読売ジャイアンツに移籍します。その際、デザイナーのアンドレ・キムが手がけた派手な衣装で話題になりました。しかし、入団初年度は足の故障により期待されたパフォーマンスを発揮できず、2002年もリリーフとしての登板にとどまり、結果的に退団しています。

古巣への復帰と引退

2003年には古巣の現代ユニコーンズに復帰し、再び17勝を挙げて最多勝を獲得しましたが、その後は成績が下降し、2008年に現役を引退します。彼のアマチュア時代の成功とは裏腹に、プロでの国際試合ではあまり成果を上げられなかったのが残念なところです。

引退後のキャリア

引退後は指導者の道を歩み始め、ソウル・ヒーローズの投手コーチに就任しました。以降、ロッテ・ジャイアンツやハンファ・イーグルスなどでコーチを務める中で、若手投手の育成に注力しています。2023年からは解説者としても活動し、2024年にはサムスン・ライオンズのコーチになる予定です。

主な成績と受賞歴

KBO最多勝：3回（1999年、2000年、2003年）
韓国シリーズMVP：2回（1998年、2003年）
* ゴールデングラブ賞：3回（1998年、1999年、2003年）

鄭 珉台はそのキャリアを通じ、数多くのタイトルを獲得し、韓国野球界において重要な存在となりました。彼は選手としてだけでなく、現在も指導者として野球界に多大な貢献を続けています。

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