鄭雲燦

鄭雲燦（チョン・ウンチャン）

鄭雲燦（チョン・ウンチャン、韓国語: 정운찬）は、1946年2月29日（戸籍上の生年月日）または1947年3月21日（陰暦2月29日）あるいは1948年2月生まれとされる、韓国の経済学者、政治家です。第40代国務総理を務め、ソウル大学校第23代総長、同大学経済学部教授を歴任しました。

来歴

鄭雲燦は、1970年にソウル大学校を卒業（経済学学士）後、韓国銀行に入行。その後、アメリカに留学し、マイアミ大学で経済学修士号、プリンストン大学で経済学博士号を取得しました。1978年にソウル大学校経済学科教授に就任し、その後もハワイ大学やロンドン大学で教鞭をとるなど、教育者としてのキャリアも積みました。

1996年にはソウル大学校経済学部長に就任し、2002年から2006年までソウル大学校総長を務めました。また、韓国金融学会会長や韓国経済学会会長など、多くの学会や団体の要職を歴任しました。

2009年9月29日には、国務総理に就任し、世宗市問題に取り組みました。しかし、中央省庁移転計画撤回法案が国会で否決された責任を取り、2010年8月11日に辞任しました。2018年から2020年まで韓国野球委員会(KBO)総裁を務めるなど、幅広い分野で活躍しました。

近年の動向

鄭雲燦は、国務総理退任後も、政治や社会問題に関与し続けました。2017年の大統領選挙への出馬も取り沙汰されましたが、最終的には不出馬を表明しました。2019年には、青瓦台での経済界元老懇談会に出席し、米韓同盟の将来を懸念する保守派の意見を文在寅大統領に伝え、米韓、北朝鮮の3カ国首脳会談を提案しました。

著書

鄭雲燦は、経済学者として、以下の著書を出版しています。

『韓国経済　死中に活あり』（1998年）
『韓国経済　未だ回復せず』（1999年）

これらの著書では、韓国経済の現状や課題について深く考察しています。

人物

鄭雲燦は、迎日鄭氏を本貫としています。元ソウル特別市長の趙淳は、ソウル大学校時代の恩師です。趣味は野球観戦で、斗山ベアーズとニューヨーク・ヤンキースのファンです。

生年月日について

鄭雲燦自身の説明によると、実際の生年月日は旧暦の1947年2月29日ですが、戸籍には1946年2月29日と誤って登録されています。一部報道では1948年2月生まれともされています。年齢は実際より1歳または2歳下とされています。グレゴリオ暦では1946年2月29日は存在しないため、戸籍上の生年月日は誤りであると考えられます。

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