酒井佑規

酒井佑規：新時代の囲碁界を担う若き才能

酒井佑規（さかい ゆうき）は、2004年4月14日生まれ、東京都出身の囲碁棋士です。日本棋院東京本院に所属し、緑星囲碁学園で研鑽を積みました。

囲碁との出会いとプロ入り

両親が囲碁を嗜まない環境で育ちましたが、6歳の時に独学で囲碁に興味を持ち始めました。緑星囲碁学園へは、たまたま家が近かったという縁で通い始めます。小学3年生の時には、こども棋聖戦低学年の部で優勝するなど、幼少期からその才能を発揮しました。

2017年、冬季棋士採用試験リーグ戦で13勝2敗の好成績を収め、見事1位となり、13歳という若さでプロ入りを果たしました。

プロ棋士としての活躍

プロ入り後も、酒井佑規は着実に実績を積み重ねています。

2019年、台湾精鋭vs日本精鋭交流戦で5勝1敗と大きく勝ち越しました。
2020年、前年の賞金ランキングで初段2位となり、二段に昇段しました。
2021年には26勝10敗の成績をあげ、阿含・桐山杯と十段戦の本戦に進出しました。
2022年、碁聖戦の本戦で大竹優、芝野虎丸といった強豪を破り準々決勝に進出。同年、三段に昇段しました。また、本因坊秀策杯では非公式戦ながらも初優勝を果たし、新人王戦では決勝で大竹優に連勝し、見事優勝を飾りました。

棋風

酒井佑規の棋風について、鶴山淳志は「ザ・戦いの碁。ごちゃごちゃした乱戦が得意。難しい読み合いでも突っ込んでいく勇気がある」と評しています。また、林漢傑は「彼は混沌に強い。いわば混沌流。石が絡み合ってわけが分からないような局面で輝きを放つ」と評しています。混戦模様を得意とし、難解な局面でも臆することなく攻め込む、勇猛果敢な棋風が特徴と言えるでしょう。

主なタイトルと良績

新人王戦 優勝（第47期）
碁聖戦 本戦準々決勝進出（第47期）
棋聖 本戦進出（第49期）
十段 本戦進出（第60期）
竜星戦 準決勝進出（第32期）
テイケイグループ杯俊英戦 決勝進出（2024-25・第4回）
阿含桐山杯 本戦進出（第28期）

昇段履歴

2017年 プロ入り
2020年 二段
2022年 三段

今後の活躍

若くしてプロ入りし、着実に実力をつけている酒井佑規。今後の活躍が非常に楽しみな、新世代の囲碁界を担う棋士の一人です。

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