酒井俊幸 (陸上選手)

酒井俊幸（さかい としゆき）

プロフィール

1976年5月23日生まれ、福島県石川郡石川町出身の日本の陸上競技選手、指導者。
学校法人石川高等学校、東洋大学経済学部卒業。

選手としての経歴

高校時代
学法石川高校時代、2年生の時に全国高等学校駅伝競走大会に出場。6区を区間10位で走り、チームの順位を26位から22位に押し上げる。
大学時代
東洋大学に進学。1年時から箱根駅伝に出場し、4年時にはキャプテンを務める。箱根駅伝では3度力走を見せた。
関東学生[[陸上競技対校選手権大会]]では入賞経験を持つ。
当時の監督である佐藤尚（現：東洋大学ヘッドコーチ）からは、プレッシャーに弱い選手と評されていた。
最後の箱根駅伝では故障明けであったことなどが重なり、4年連続出場を逃すも、チームはシード権を奪還した。
実業団時代
1999年に東洋大学を卒業後、コニカ（現コニカミノルタ）に入社。
2001年から2003年まで全日本実業団駅伝3連覇に貢献。特にV2、V3ではアンカーを務め、胴上げも経験。
V2では、走行中に鼻血を出すアクシデントに見舞われながらも、無事に走り切った。
チームのエースである坪田智夫、松宮隆行らと比較すると脇役的な存在であったが、強豪チームを支える重要な役割を担った。
教員時代
2005年にコニカミノルタを退社し、母校の学校法人石川高等学校に教員として復帰。陸上部顧問を務める。
同年、国体のハーフマラソンに福島県代表として出場し入賞するなど、選手としての実力も維持していた。

指導者としての経歴

東洋大学陸上競技部監督
県内では無名だったいわき総合高等学校の柏原竜二が、県大会で見せた積極的な走りに注目。
東洋大学に柏原の情報を伝え、同校への入学を導いた。
選手の才能を見抜く力や指導力が評価され、2009年3月、川嶋伸次監督の辞任に伴い、東洋大学陸上競技部駅伝監督に就任。
当時32歳という若さで監督に就任し、第86回東京箱根間往復大学駅伝競走に出場した大学の監督の中では最年少であった。
チーム育成に尽力し、東洋大学を箱根駅伝2年連続優勝に導くなど、優れた指導力を発揮した。
好きな言葉は「克己心」。
2018年12月の第72回福岡国際マラソンでは、自身初めてのゲスト解説を担当。
同マラソンでは、東洋大学OBで教え子である服部勇馬が日本人優勝を果たし、酒井は服部の勝利を祝福した。

関連書籍

『箱根駅伝 (幻冬舎新書) 』 幻冬舎(2011/11）第六章で「東洋大学 酒井俊幸監督 一問一答」を掲載、ISBN 978-4-344-98236-9
自著書
『その1秒をけずりだせ―駅伝・東洋大スピリッツ』ベースボール・マガジン社（2014/12/25）ISBN 978-4-583-10758-5
『怯まず前へ』- 常に結果を出し続けるチームと強い心の作り方 - ポプラ社（2019/11/28） ISBN 978-4-591-16058-9

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