酒井忠宝 (姫路藩主)

酒井忠宝（さかいただとみ）は、江戸時代後期から末期にかけての大名であり、播磨姫路藩の第6代藩主を務めました。雅楽頭系酒井家の19代目当主にあたります。

忠宝は、旗本の酒井忠讜（さかいただなお）の長男として生まれました。忠讜は、第4代藩主・酒井忠実（さかいただざね）の五男にあたります。本家に男子がいなかったことと、忠宝が先々代忠実の孫にあたることから、第5代藩主・酒井忠学（さかいただたか、忠讜の従兄弟）の婿養子となりました。

弘化元年（1844年）、忠学の死去に伴い、忠宝は家督を継承し、姫路藩の藩主となりました。しかし、嘉永6年（1853年）に25歳という若さで死去し、その跡は従弟で養子の酒井忠顕（さかいただあき）が継ぐことになりました。

年譜

文政12年（1829年）- 誕生
弘化元年（1844年）12月27日 - 酒井家家督を相続
嘉永6年（1853年）- 死去、享年25

官位

弘化2年（1845年）- 従五位下雅楽頭に叙任
* その後、従四位下侍従に昇進

このように、酒井忠宝は、旗本の家に生まれながらも、その血筋と家柄によって姫路藩主という要職に就き、短いながらもその責務を果たしました。若くして亡くなったことは惜しまれますが、その存在は歴史に名を刻んでいます。

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