酒井忠相

酒井忠相（さかい ただとも）

酒井忠相は、江戸時代前期に活躍した大名であり、上野国前橋藩の第6代藩主を務めました。雅楽頭（うたのかみ）系酒井家の11代目にあたります。

生涯

寛文7年（1667年）1月23日、第5代藩主である酒井忠挙（さかい ただたか）の長男として誕生しました。幼少の頃から聡明であったと伝えられています。

延宝3年（1675年）: 忠匡（ただまさ）と名乗る
天和3年（1683年）: 従五位下・内匠頭（たくみのかみ）に叙位・任官
元禄3年（1690年）: 忠貞（たださだ）に改名
元禄14年（1701年）: 忠相（ただとも）に改名。12月18日には従四位下に昇叙

このように、忠相は生涯で何度も名前を変えています。これは当時の武士には珍しいことではありませんでしたが、彼の人生における変化や決意を示すものと解釈できます。特に元禄年間に二度も改名している点は注目に値します。

宝永4年（1707年）11月7日、父である忠挙の隠居に伴い、家督を継承し前橋藩の藩主となりました。しかし、藩主としての在任期間は非常に短く、わずか3ヶ月後の宝永5年（1708年）1月25日に42歳で死去しました。

跡目は長男の親愛（ちかよし）が継ぎました。短い生涯ではありましたが、酒井忠相は前橋藩の歴史において重要な役割を果たした人物として記憶されています。

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