酒井忠義 (出羽国庄内藩主)

酒井忠義

酒井忠義（さかい ただよし）は、江戸時代前期の出羽国庄内藩の第3代藩主であり、酒井佐衛門尉家の第9代当主です。父は酒井忠当、母は老中として知られる松平信綱の娘です。

生涯

万治3年（1660年）2月、父・忠当が重病に陥ったため、江戸から急ぎ鶴岡へ向かいましたが、到着前に父は亡くなりました。同年4月5日、忠義は家督を相続し、庄内藩主となりました。

若くして藩主となったため、母方の祖父である松平信綱の指導のもとで藩政が進められました。信綱は幕府の要職を務めた人物であり、その影響力は忠義の藩政運営に大きく寄与しました。具体的な政策や業績については詳細な記録は少ないものの、信綱の指導のもと、安定した藩政運営が行われたと考えられています。

天和元年（1681年）に死去し、大督寺に葬られました。

系譜

父：酒井忠当
母：千万 - 松平信綱の長女
正室：諏訪姫 - 松平輝綱の娘
長男：酒井忠真（1671年 - 1731年）
生母不詳の子女
女子：松平忠之正室、後に植村正朝正室
* 女子：種 - 前田利直正室

忠義の長男である酒井忠真は、後に庄内藩主を継ぎました。また、娘たちはそれぞれ有力な大名家に嫁ぎ、酒井家の家格の維持に貢献しました。

まとめ

酒井忠義は、若くして家督を相続し、松平信綱の指導のもとで藩政を担った藩主です。詳細な業績は不明な点も多いですが、その後の庄内藩の発展に繋がる安定した藩政を築いたと考えられています。彼の生涯は、江戸時代初期における大名家のあり方を示す一例と言えるでしょう。

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