酒井忠良 (出羽松山藩主)

酒井忠良

酒井忠良は、江戸時代後期に出羽松山藩の第7代藩主を務めた人物です。左衛門尉酒井家の分家7代目にあたります。

生涯

1831年（天保2年）に、第6代藩主・酒井忠方の長男として誕生しました。1845年（弘化2年）に父の隠居に伴い家督を継ぎ、藩主となりました。

しかし、その後の戊辰戦争において、本家の庄内藩とともに奥羽越列藩同盟に加わり、新政府軍と戦うことになります。1868年（明治元年）9月、新政府軍に降伏。その結果、幕府側についたことへの処罰として、同年12月7日に領地2万5000石のうち2500石を没収され、2万2500石に減らされました。さらに同年12月15日には、家督を三男の忠匡に譲らされた上で、強制的に隠居させられるという処分を受けました。

1884年（明治17年）10月1日、54歳でその生涯を閉じました。

系譜

父: 酒井忠方
正室: 晴 ー 大岡忠固の五女
子女:
酒井忠匡（三男）：生母は晴（正室）

酒井忠良は、藩主として比較的短い期間ではありましたが、激動の時代を生きた人物でした。戊辰戦争という歴史の転換期において、その決断と運命が大きく左右されたと言えるでしょう。

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