酒井忠貫

酒井忠貫（さかいただつら）は、江戸時代中期に若狭小浜藩を治めた第9代藩主です。宝暦2年（1752年）に、第8代藩主・酒井忠与の長男として江戸の牛込藩邸で生まれました。

宝暦12年（1762年）に父・忠与が亡くなると、11歳で家督を継ぎました。翌年には従五位下・修理大夫に叙任されています。藩主就任後、天明3年（1783年）から始まった凶作に苦しめられました。連年のように不作が続き、その対応と復興資金の捻出に追われ、藩の財政は逼迫しました。

天明4年（1784年）には従四位下に昇進しています。寛政4年（1792年）には、ロシア使節アダム・ラクスマンが根室に来航した際、北方警備の任にあたりました。

文化3年（1806年）1月12日に55歳で亡くなりました。跡継ぎとして、次男の忠順がいましたが幼かったため、養子の忠進が家督を継ぐことになりました。

系譜

父：酒井忠与
母：西村氏（側室）
正室：伊達宗村の娘
継室：大炊御門家孝の娘（久我信通の養女）
側室：家女房
長男：酒井忠望
* 次男：酒井忠順（1791-1853）

酒井忠貫は、凶作による財政難や異国船の来航など、困難な状況に直面しながらも藩政を担った人物として知られています。

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