里見祐輔

里見 祐輔（さとみ ゆうすけ）

里見 祐輔は、1970年3月16日に静岡県静岡市で生まれた、かつてプロ野球界で投手としてプレーした人物です。

野球への取り組みは、中学時代に始まりましたが、この頃は外野手としてプレーしていました。高校は静岡市立高校に進学し、ここで投手に転向しました。投手に転向後、その才能が開花し、チームの主力投手として活躍。特に2年生の秋に記録した圧巻の投球は、多くの関係者の記憶に残っています。この時期に行われた沼津工業高校との対戦において、彼は1試合で20個もの三振を奪うという記録を樹立しました。この驚異的な奪三振能力は、プロ野球のスカウトからも高く評価される要因となりました。

高校卒業を控えた1987年のプロ野球ドラフト会議において、里見氏はロッテオリオンズから2位という高い順位で指名を受け、プロの世界へと飛び込みました。プロ入り後は、主にキレのあるスライダーと、縦に大きく割れるカーブを武器に、一軍のマウンドを目指しました。

プロ入り後、一軍のマウンドに初めて立ったのは、プロ2年目の1989年でした。具体的には、1989年10月20日に行われた福岡ダイエーホークスとの26回戦（川崎球場）での出来事です。この試合、彼は8回二死という場面で3番手投手として救援登板し、打者一人に対して投球を行いました。結果は1/3回を無失点に抑え、プロとしての一歩を刻みました。

翌1990年、彼はプロとして初めて先発のマウンドに上がります。これは1990年5月5日、平和台球場で行われた福岡ダイエーホークスとの5回戦でのことでした。しかし、この試合では先発として期待に応える投球ができず、2回と2/3を投げて1失点という内容で、敗戦投手となりました。これが彼のプロ野球キャリアにおける唯一の先発登板となりました。

残念ながら、里見氏の一軍での登板は、この2試合に留まりました。期待されたポテンシャルを発揮しきれないまま、一軍定着は叶わず、プロ入りから7年が経過した1994年シーズン終了をもって、プロ野球選手としての現役生活にピリオドを打ちました。

プロ野球選手としてのキャリアを通じて、里見氏が背負った背番号は「36」でした。これはプロ入りした1988年から現役を引退する1994年までの全期間を通じて使用されました。

高校時代に見せた輝きは、プロの舞台では短い期間しか持続しませんでしたが、1980年代後半から1990年代前半にかけて、ロッテオリオンズに在籍した投手として、その名を残しています。

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