重慶軌道交通2号線

重慶軌道交通2号線

重慶軌道交通2号線は、中華人民共和国の重慶市にある鉄道路線で、較場口駅から巴南区の魚洞駅までを運行しています。この路線は中国初のモノレールとして知られ、全長は31.3キロメートル、25の駅を経由します。ラインカラーは緑色で、観光名所へのアクセスを提供する重要な交通手段となっています。

概要と特徴

重慶の地形は多様で起伏が激しいため、一般的な地下鉄方式では建設が難しいとされました。そこで選ばれたのがモノレール方式です。このプロジェクトは、西部大開発と国際協力銀行からの支援を受けて実施されたもので、長春軌道客車と日立製作所の協力によって実現しました。

現在の運行状況
重慶軌道交通2号線は、全線が複線になっており、全てが直流1,500ボルトの第三軌条方式で電化されています。使用されているQKZ2型車両は、大阪モノレールの車両と同じ設計です。368名収容できる4両編成が21本運行されています。

主要な路線データ

• - 営業距離: 31.3キロメートル
• - 駅数: 25駅
• - 運行方式: 跨座式
• - 電化方式: 直流1,500V・第三軌条
• - 走行方向: 右側通行

大部分の区間は地上で運行されていますが、一部区間（較場口駅と臨江門駅の間、大坪前後）では地下を走行します。初乗り運賃は2元、最高運賃は5元で、利便性が高いとして多くの人々に利用されています。

歴史の歩み

重慶軌道交通2号線の歴史は1988年に始まります。当時、重慶市は市中心部と新山村を結ぶ鉄道の建設計画を発表しました。1994年には2号線の建設計画が承認され、1999年には政府による正式な認可を受けました。2001年には日本の協力により、271億円の円借款を受ける契約が結ばれました。

2005年6月18日に初期工事路線が正式運行を開始し、2006年には第2期工事路線の運行も始まりました。2014年12月30日には新山村駅から魚洞駅への延伸が実現し、より多くの利用者に交通の便を提供することとなりました。

駅一覧

2号線に含まれる主な駅は、較場口駅や動物園駅などで、各駅は観光、ビジネス、居住地へのアクセスを考慮した立地にあります。

重慶市内を行き交うこのモノレールは、観光名所や商業地区へのアクセスを改善するだけでなく、市民の通勤手段としても重要な役割を果たしています。今後も重慶軌道交通2号線は、多くの人々に愛用され続けることでしょう。

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