野中美智子

野中 美智子（のなか みちこ）は、1990年6月5日生まれ、愛知県名古屋市出身の日本のタレント、女優です。現在はアッシュプロダクションに所属する傍ら、自身が設立した株式会社ショウガールズの代表取締役としても活動しています。

名古屋で生まれ育ち、若い頃から地元のテレビやラジオCM、NHKのテレビドラマに出演するなど、芸能の世界に足を踏み入れます。2005年、15歳で単身上京し、本格的に東京での活動を開始しました。

上京後、2006年には吉本興業のガールズ演劇ユニット「TRAPPER」に参加。舞台での経験を積んだ後、2008年に脱退し、TRAPPERの元メンバーと共に「四人芝居」を結成しました。このユニットでは、演者としてだけでなく、脚本や演出もメンバー全員で手がけるスタイルを取り、表現の幅を広げました。

2009年には、TRAPPER時代の仲間であった桜花由美氏の誘いがきっかけで、彼女が代表を務めるプロレスリングWAVEのスタッフとなります。これを機にプロレスとの関わりが深まり、現在では様々なプロレス団体の興行でリングアナウンサーを務めるなど、プロレス界でも独自の地位を築いています。

2011年からはアッシュプロダクションに所属。さらに2012年には、元フィンガー5の晃氏プロデュースによるガールズユニット「Layna」にリーダーとして参加し、「恋のダイヤル6700」のカバー楽曲でキングレコードよりメジャーデビューを果たしました。音楽活動の他、2013年からは撮影会モデルとしても活動するなど、その活躍の場は多岐にわたります。

2014年2月には、サッカー＆フットサルチーム・プリマヴェーラ東京の公式応援サポーターに就任。同年12月には、自身初のミニアルバム「ちゃりーん」をリリースするなど、クリエイティブな活動も積極的に展開しました。

様々なジャンルでの経験を経て、お笑い、特にコントへの興味を深めた野中氏は、2015年10月にピン芸人のムートン伊藤氏と共に演劇とコントを融合させたユニット「C・A・W」を旗揚げし、複数回の公演を行いました。この活動などを通じて、お笑いへの挑戦意欲が高まります。バラエティイベントで共演した女性タレントたちの中に、光る才能を持ちながらも活躍の機会に恵まれない仲間が多くいることに気づいた野中氏は、「そういう子たちと一緒にネタをやりたい」という思いから、「ショウガールズ」の構想を具体化させました。

2022年6月、その構想を実現させ、「お笑い賞レース挑戦ユニット」として「ショウガールズ」を結成し、自らがリーダー兼主宰となります。野中氏自身は西尾まう氏と「ショートガールズ」というコンビを組み、「キングオブコント」や「女芸人No.1決定戦 THE W」といった主要なお笑い賞レースに積極的に参戦。特に2022年のTHE Wでは準決勝まで進出するなど、お笑い芸人としての実力も示しました。

ショウガールズの活動は活発化し、2023年6月には名古屋、大阪、東京の三都市を巡るツアーを成功させ、延べ350人以上を動員しました。そして、ツアー最終日である6月25日には、自身の結婚を発表し、公私ともに新たな節目を迎えました。

2023年8月4日には、ショウガールズの運営とマネジメントを担う法人として「株式会社ショウガールズ」を設立し、代表取締役に就任しました。これにより、ユニットのリーダーから企業の経営者へと、その役割をさらに広げました。その後、ショウガールズは2023年11月よりホリプロコムと業務提携を結び、活動の基盤をより強固にしています。

趣味はギター、三味線、プロレス観戦。自らを「兼業芸人」「ちょうどいいブス」とユーモラスに表現するなど、飾らない人柄も魅力の一つです。女優、歌手、リングアナウンサー、コメディアン、脚本家、演出家、そして経営者と、様々な顔を持つ野中美智子氏の、今後のさらなる活躍が期待されます。

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