野沢那智の東京サンセット

野沢那智の東京サンセット



野沢那智の東京サンセット』(のざわなちのとうきょうサンセット)は、文化放送にて1982年10月4日から1985年10月4日まで放送された平日夕方のワイドラジオ番組です。生放送形式で進行されました。この番組は、後継番組である野沢那智の夕方フレンズ(You Got a Friends)』1985年10月7日1986年4月4日)を含め、文化放送の平日夕方帯における「野沢那智ワイド」「那智チャコワイド」という約10年間にわたる長寿シリーズの起点となりました。1986年4月以降の番組系譜については、『いう気リンリン 那智チャコワイド』の項を参照してください。

概要



番組開始の背景には、当時TBSラジオの『パックインミュージック』木曜深夜帯で、白石冬美と共に「那智・チャコ」コンビとして絶大な人気を博していた野沢那智が、文化放送へ新たな活動の場を移したことがあります。平日夕方の帯番組として鳴り物入りでスタートした本番組の当初サブタイトルは「今日も気分はラジオ晴れ」でした。主な聴取層は、その時間帯に自宅でラジオを聴く主婦や、移動中のドライバーなどが想定されました。番組内容は、その日に起こった出来事や世間の話題、生活に役立つ情報といったトピックスやインフォメーションを軸に、歌謡曲やパーソナリティである野沢那智のトークを交えながら構成されました。

1985年10月7日からの改編に伴い、番組タイトルは野沢那智の夕方フレンズ(You Got a Friends)』と変更されました。「You Got a Friends」には「お友達だもんね」といった意味合いが込められていました。このタイトル変更と同時に、白石冬美が番組に正式にレギュラーとして参加することになり、ニッポン放送での番組『もうやめられない ナッチャコのおじゃまな関係』終了以来、約1年7ヶ月ぶりに「那智・チャコ」コンビがラジオの世界で復活を果たしました。これは、以前から「今度は毎日、那智チャココンビで生放送がしたい」と願っていたという白石の希望が実現した形であり、那智・チャココンビが在京AMラジオ3局(TBS、文化放送ニッポン放送)全ての番組でパーソナリティを務めたという歴史的な出来事にも繋がりました。その後、わずか6ヶ月後の1986年4月には、放送時間を平日15:00から18:00に変更し、番組タイトルも『那智チャコ ハッピーフレンズ』へと改められます。この流れは、1992年10月2日『いう気リンリン 那智チャコワイド』が終了するまで、文化放送の平日夕方帯における「野沢那智/那智チャコワイド」シリーズとして、足掛け10年間にわたり放送が継続されました。

放送時間の変遷



野沢那智の東京サンセット』

月 - 金曜 17:15 - 18:30 (1982年10月4日1983年9月30日
月 - 金曜 16:00 - 18:30 (1983年10月3日1984年3月30日
月 - 金曜 16:00 - 18:00 (1984年4月2日1985年4月5日
月 - 金曜 17:15 - 18:00 (1985年4月8日1985年10月4日

野沢那智の夕方フレンズ』

月 - 金曜 17:15 - 19:30 (1985年10月7日1986年4月4日

※大相撲本場所開催期間中は、17時台に特別番組が編成される場合があり、その際は放送時間の短縮や休止が生じることがありました。

主なコーナー



番組の放送期間や時間帯の変更に伴い、コーナー編成も様々に変化しました。以下に主なコーナーを挙げます。

オープニング、エンディング
交通情報、文化放送ニュース、天気予報、都民マイク:定時情報コーナー。
ほのぼの伝言板
ふるさとの歌
街角情報
社長にナイショ!仲間にナイショ! (番組初期)
那智と宏美のスバル夕暮れジョッキー:声優の太田宏美と共に進行したコーナー。
ちょっと那智ばなし
今晩わのわ!
はればれネットワーク「こんなことがありました」:リスナーからの日常の出来事を紹介するコーナー。
人情那智裁き:全国NRN系列ネットのコーナー。リスナーからの悩みや不満をユーモラスに紹介。
いすゞハイウェイパートナー:提供番組枠。
ニュース・パレード:NRN系列の全国ネットニュース番組。
ちょっと気になるリクエスト
ご同輩タイム:コミカルなエッセイ風コーナー。1985年10月以降は那智・チャコ二人の掛け合いで進行され、『那智チャコ ハッピーフレンズ』にも引き継がれました。
野沢那智のにんげん大好き
いま、若者たちは (NRN全国ネット枠、人情那智裁きより変更)
ニュース&トピックス (『夕方フレンズ』期)
ドラジョキ・金瓶梅 (『夕方フレンズ』期):中国古典『金瓶梅』を題材とした生ドラマ。那智・チャコが演じ、「ドラマ」と「ジョッキー」を組み合わせた造語で呼ばれ、『那智チャコ ハッピーフレンズ』へ継続されました。
駅前ウォッチング (『夕方フレンズ』期)
板東英二のバンバンバン (『夕方フレンズ』期)

野沢那智の東京サンセット』及び『野沢那智の夕方フレンズ』は、人気パーソナリティである野沢那智の新たな一面を開拓し、特に白石冬美との「那智・チャコ」コンビ復活を通じて、文化放送の夕方ワイド番組の歴史において重要な位置を占める番組となりました。

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