野沢香苗

野沢 香苗（のざわ かなえ）

野沢香苗は、日本出身の二胡奏者であり、音楽活動だけでなく、歌や作曲にも注力する多才なアーティストです。彼女の音楽は、美しい旋律と独自の表現力によって多くの人々に愛されてきました。福井県坂井市（旧・丸岡町）に生まれた彼女は、1998年、舞台「この世は天国」に出演する際に二胡を初めて手にし、この楽器との運命的な出会いを果たしました。

経歴のスタート

2003年からプロの二胡奏者として活動を開始し、以降は自主制作やインディーズレーベルから数枚のアルバムをリリースしました。その中でも、2007年にはユーキャンからメジャーデビューを果たし、アルバム「Naturally～水と光～」が注目を集めました。続く2008年には、2ndアルバム「月花～Sincerely～」が好評をもってリリースされました。

2009年から2010年にかけては、ラジオ番組「リッスン? 〜Live 4 Life〜」の水曜日のパーソナリティを担当し、その活動の場を広げました。彼女の音楽活動は着実に増えていき、2009年には3rdアルバム「カナリア」もリリース。アルバムには彼女が歌った2曲が含まれるなど、新たな側面も表現されています。

成熟した音楽家へ

2011年、4thアルバム「Gift」を発表した後、2012年には日本の童謡や唱歌を二胡で演奏した作品「こころのメロディ」をリリースし、全13曲が収録されています。また、2014年には5thアルバム「PLANET」を発表し、映画『ゲド戦記』で知られる作曲家寺嶋民哉をプロデューサーとして迎えました。このアルバムは、彼女のさらに進化した音楽スタイルを示す意欲作です。

2017年にリリースされた6thアルバム「BRAVE era of the planet」では、前作のプロデューサーと再びタッグを組み、新しい二胡の表現を広げる壮大な音楽物語が展開されました。さらに、2018年には初のボーカルアルバム「空の記憶」をリリースし、作詞やボーカルにおいても新しい一歩を踏み出しました。この作品では松井五郎や森由里子など、多くの著名な作詞家と協力しています。

多岐にわたる音楽活動

2021年には7thアルバム「Arkadia」をリリースし、彼女の音楽活動は現在も進展し続けています。二胡の演奏にとどまらず、作詞・作曲といった多面的な音楽活動も行っており、様々なアーティストとのコラボレーションも特徴的です。特に、石橋優子のファーストアルバム「悠かなる刻の詩声」への楽曲提供など、彼女の音楽は他のアーティストにも影響を与えています。

また、ニューエイジ系ユニットSEIRIOSにも参加し、その音楽ジャンルの幅を広げています。彼女は数多くのアート作品やプロジェクトに関与しながら、二胡の魅力を広げる活動を続けています。

増大する影響力

野沢香苗は、これまで数多くのアーティストと共演してきました。その中には五木ひろし、大月みやこ、EXILEなどの著名なアーティストも含まれており、彼女の音楽は多様なスタイルと共鳴しています。彼女の音楽は、聴衆に深い感動を与えると共に、二胡という伝統的な楽器の新たな可能性を切り開くものとなっています。

どこか懐かしくもあり、また新しいな音楽を奏でる野沢香苗は、これからの日本の音楽シーンにおいても重要な存在となることでしょう。

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