野迫川村立野迫川小中学校

野迫川村立野迫川小中学校：山里に咲く、希望の教育花

奈良県吉野郡野迫川村。深い山々に囲まれたこの村に、村唯一の公立学校である野迫川村立野迫川小中学校があります。2021年4月、野迫川小学校と野迫川中学校が統合され誕生したこの学校は、へき地等級2級に指定され、併設のへきち保育所と共に、地域の子どもたちの成長を見守っています。

統合までの歴史：二つの学校の歩みから新たな一歩へ

統合以前、小学校と中学校はそれぞれ独立した校舎で運営されていましたが、2013年には両校の校舎を一つにすることで、入学式や始業式、終業式などを合同で行うなど、連携を強化する試みが始まりました。この取り組みは、統合に向けた重要な布石となり、2021年4月1日、両校は一つとなり、野迫川村立野迫川小中学校として新たな歴史を刻み始めました。開校式と第1回入学式では、村長から児童代表に校旗が授与され、4名の新入生を含む全9名の児童生徒でスタートを切りました。

現在：9名の児童生徒が学ぶ、希望の灯

開校時点では、中学校に相当する後期課程の生徒はいませんでしたが、現在は前期課程（小学校）と後期課程（中学校）の児童生徒9名で学校生活を送っています。少人数制ならではのきめ細やかな教育が、それぞれの個性を伸ばす温かい環境を生み出しています。この小さな学校は、地域社会の未来を担う子どもたちの成長を支える、かけがえのない存在です。

アクセスと立地：山里に抱かれた学び舎

学校は、奈良県道733号川津高野線沿いに位置し、周辺は住宅や山林が広がっています。和歌山県境にも近く、自然豊かな環境の中にあります。アクセスは、南海りんかんバス立里線「荒神口」バス停から徒歩約4分。南海電鉄高野線高野下駅からバスを利用することも可能です。また、野迫川村役場からは車で約1～2分、徒歩約15分と比較的近距離にあります。JR西日本和歌山線橋本駅から車で約1時間と、公共交通機関を利用する場合には、多少時間を要することを考慮する必要があります。

学校の役割：村の未来を担う子どもたちの育成

野迫川村立野迫川小中学校は、単なる教育機関という枠を超え、地域社会の中核的な役割を担っています。少人数教育によるきめ細やかな指導、地域住民との連携、そして自然豊かな環境を活かした教育活動は、子どもたちの可能性を最大限に開花させるための工夫が凝らされています。この学校は、山里の未来を担う子どもたちの成長を支え、地域社会の活性化にも貢献しているのです。

まとめ：未来への希望を繋ぐ、山里の学校

野迫川村立野迫川小中学校は、統合という大きな転換期を経て、新たな道を歩み始めています。少人数ながらも、地域社会と一体となり、子どもたちの未来を明るく照らし続ける灯台となっています。この学校が、これからも多くの子供たちの成長を支え、山里に希望の光を灯し続けていくことを期待しています。

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