高野下駅

高野下駅（こうやしたえき）

高野下駅は、和歌山県伊都郡九度山町椎出に位置する南海電気鉄道高野線の駅です。駅番号はNK81で、標高108mの場所にあります。

歴史

1925年7月30日：南海鉄道が高野線を延伸した際、終着駅である高野山駅として開業。
1925年9月11日：高野下駅に改称。
1928年6月18日：高野山電気鉄道が神谷駅（現・紀伊神谷駅）まで開通し、接続駅となる。
1932年4月28日：高野山電気鉄道と南海鉄道高野線の直通運転が開始。
1944年6月1日：会社合併により近畿日本鉄道と高野山電気鉄道の駅となる。
1947年3月15日：高野山電気鉄道が南海電気鉄道に社名変更。近畿日本鉄道・南海電気鉄道の駅となる。
1947年6月1日：旧南海鉄道の路線譲渡により、南海電気鉄道単独の駅となる。
2009年2月6日：近代化産業遺産（高野山参詣関連遺産）に指定。
2009年3月30日：2番線ホーム線路際に「花屏風」を設置。
2010年12月8日：「こうや花鉄道プロジェクト」及び高野線全線開通80周年を記念し、ホームに「南海思い出ミュージアム」を新設。
2012年4月1日：駅ナンバリング導入。
2013年4月1日：終日駅員無配置となる。
2017年10月22日 - 2018年3月30日：台風21号の影響で上古沢駅構内で道床流出が発生し、当駅 - 極楽橋駅間が運転見合わせ。橋本駅 - 高野山駅間でバス代行輸送を実施。
2018年3月31日：上古沢駅から下古沢駅へ列車行き違い機能を移設し、線路故障の復旧工事が完了。当駅 - 極楽橋駅間の運転を再開し、橋本駅 - 高野山駅間の代行バス輸送も終了。
2019年11月2日：駅舎ホテル「NIPPONIA HOTEL 高野山 参詣鉄道 Operated by KIRINJI」が開業。

駅構造

島式1面2線のホームを持つ盛土駅で、交換設備を備えています。ホームの有効長は17m車4両分です。難波駅寄りには事業用車両の留置線があり、西側には昔の貨物ホーム跡が残っています。
駅舎はホームの東側にあり、ホームとは構内踏切で連絡しています。自動改札機はスルッとKANSAI及びPiTaPaに対応していますが、開閉式ではありません。現在は無人駅で、窓口は閉鎖されています。

のりば

当駅始発列車の大半は、難波方面行きホームである2番線で折り返します。1番線から難波方面、2番線から極楽橋方面への出発も可能です。2番線に折り返し列車が停車している場合は、難波方面行き列車が1番線に発着します（通過列車も同様）。
当駅以南は急勾配と急カーブが続くため、最高速度が33km/hに制限されており、極楽橋駅までの10.3kmに約25分を要します。
2009年3月、「こうや花鉄道プロジェクト」の一環として、2番線ホームの線路際に花屏風が設置されました。駅には12種類・約790株の花が植えられています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は73人で、南海の駅（100駅）中93位です。

駅周辺

駅の東側には不動谷川が流れ、国道沿いには昔ながらの集落が見られます。駅舎の真下にある道路は、かつて存在した高野山森林鉄道の路線を整備したものです。1912年から1960年にかけては、この付近から高野山大門まで物資運搬用の高野索道がありました。

椎出郵便局
国道370号
高野紙：かつて周辺で作られていた紙。2014年にユネスコの無形文化遺産に登録された埼玉県の細川紙（小川和紙）の起源とされています。
椎出厳嶋神社：「鬼の舞」で知られる神社。毎年8月のお盆の時期に開催されます。
地蔵寺：椎出厳嶋神社の別当寺。
日輪寺：河根丹生神社の別当寺。県道118号高野橋本線経由。
京大坂道（高野参詣道）：県道118号高野橋本線経由。
槇尾道（新高野街道）
玉川峡：県道118号高野橋本線、県道102号宿九度山線経由。
南海思い出ミュージアム

南海思い出ミュージアム

2010年12月8日、「こうや花鉄道プロジェクト」と高野線全線開通80周年を記念して、駅ホームに「南海思い出ミュージアム」が新設されました。これは大手私鉄の駅としては初の試みです。
駅舎の駅名板は昭和初期のデザインに、ホームの駅名標はこうや花鉄道タイプのものにそれぞれ変更されました。展示ツリーには国内外5社の古レールが展示され、展示ケースにはレールを固定する犬釘や、実際に車両に取り付けられていた社章マークなどが展示されています。また、ホーム上屋にある古レールは研磨され、刻印されている内容も表記されるようになりました。

隣の駅

南海電気鉄道
高野線
■観光列車「天空」：通過
■快速急行（高野山方面のみ運転）・■急行・■各停
* 九度山駅 (NK80) - 高野下駅 (NK81) - 下古沢駅 (NK82)

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