金井誠太

金井誠太

金井誠太（かない せいた）は、1950年1月17日生まれの日本の自動車技術者、そして実業家です。現在はマツダ株式会社の相談役を務めています。また、在広島メキシコ合衆国名誉領事という肩書きも持っています。

来歴と人物

金井氏は広島県出身で、広島大学附属高等学校を経て東京工業大学工学部を卒業後、1974年に東洋工業（現マツダ）に入社しました。入社以来、一貫して自動車開発の道を歩み、数々のプロジェクトで重要な役割を果たしました。

特に、2002年に発売された初代アテンザの開発ではチーフエンジニアを務め、その革新的なデザインと優れた走行性能で、アテンザは世界中で132もの賞を受賞し、高い評価を獲得しました。

2010年には、マツダの技術革新を象徴するSKYACTIV TECHNOLOGYの開発を指揮し、エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーなど、マツダ車の全ての要素を刷新しました。この技術は、燃費向上とドライビングパフォーマンスの両立に大きく貢献し、マツダのブランドイメージを大きく向上させました。

2014年には、代表取締役会長に就任し、経営トップとしてマツダを牽引しました。2018年に会長を退任し、相談役に就任しました。

金井氏の座右の銘は「敬天愛人」です。これは、天を敬い、人を愛するという意味で、彼の仕事に対する姿勢や人間性を表しています。また、マツダ財団の理事長、中国経済連合会の副会長、蔵前工業会広島県支部長など、様々な要職も務めています。

経歴

1974年 - 東京工業大学工学部卒業後、東洋工業（現マツダ）に入社
1996年 - 車両先行設計部長
1999年 - 主査本部主査
2000年 - 第2プラットフォーム・プログラム開発推進室 統括主査
2002年 - 車両コンポーネント開発本部長
2003年 - 執行役員 車両コンポーネント開発本部長、商品開発担当補佐
2004年 - 常務執行役員 車両開発・開発管理担当
2005年 - 常務執行役員 研究開発担当
2006年 - 取締役専務執行役員 研究開発担当
2007年 - 取締役 専務執行役員研究開発担当、株式会社マツダE&T代表取締役社長
2009年 - 取締役 専務執行役員研究開発・プログラム開発推進・パワートレイン開発担当、株式会社マツダE&T代表取締役社長
2010年 - 取締役 専務執行役員研究開発・プログラム開発推進担当、株式会社マツダE&T代表取締役社長
2011年 - 代表取締役 副社長執行役員社長補佐、技術領域・品質統括、モノ造り推進・R&Dリエゾン室担当
2012年 - 中国経済連合会副会長
2013年 - 代表取締役 副会長、マツダ財団理事長
2014年 - 代表取締役 会長
* 2018年 - 相談役


金井誠太氏は、マツダの技術革新を牽引し、その発展に大きく貢献した人物として、自動車業界にその名を刻んでいます。

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