金侑悟

金 侑悟（キム・ユオ）は、2002年8月19日に生を受けた、日本のプロフェッショナルラグビーユニオン選手である。現在、国内最高峰リーグの一つであるジャパンラグビーリーグワンに所属する浦安D-Rocksのメンバーとして活躍している。

彼のラグビーキャリアは、大阪にある東大阪朝鮮中級学校で幕を開けた。この中学時代にラグビーというスポーツに出会い、その魅力に惹きつけられ、選手としての基礎を築いた。

中学卒業後、金はラグビーの名門校として知られる大阪朝鮮高級学校に進学した。高校時代は選手として大きく成長を遂げた時期であり、全国の舞台である「花園」こと全国高等学校ラグビーフットボール大会には、1年生時と3年生時の二度にわたって出場する機会を得た。特に最終学年となった3年生時には、チームの副将という重要な役割を担い、リーダーシップを発揮。チームを牽引し、強豪校がひしめくトーナメントを勝ち進み、見事ベスト4入りを果たす快挙に貢献した。この高校での経験は、彼の技術だけでなく、精神的な強さやチームをまとめる力を培う上で貴重な財産となった。

高校卒業後、金は法政大学に進学し、更なる高みを目指してラグビー部に所属した。大学でもその才能はすぐに頭角を現し、1年次からチームの主力として公式戦に出場した。当初は主にスタンドオフ（SO）として、ゲームメイクやキック、パスで攻撃の起点となる役割を担った。2年次には、センター（CTB）、特にインサイドセンターである12番としてもプレー。ラインブレイクやディフェンスの要として、プレースタイルの幅を広げた。この2年次シーズンにおいては、関東大学リーグ戦の全試合でフルタイム出場（80分間全てピッチに立つ）を果たし、そのタフネスと高いパフォーマンスレベルを証明した。そして、大学ラグビーでの集大成となる4年次には、チームを率いる主将に就任。選手としてのプレーはもちろんのこと、チーム全体のマネジメントや士気を高める役割も担い、チームを牽引した。主将としての責任を果たす中で、彼の人間的成長も促されたことは間違いない。

大学での顕著な活躍と将来性が評価され、金 侑悟はジャパンラグビーリーグワンの浦安D-Rocksへの加入を決断した。2025年1月20日には、法政大学に籍を置きながら一足先にチームに合流しプロの環境に慣れるための「アーリーエントリー」による入団が正式に発表された。これは、彼が即戦力として、あるいは近い将来のチームの柱として期待されていることの証左である。そして、同年3月に法政大学を無事卒業し、プロフェッショナルラグビー選手としてのキャリアを本格的にスタートさせた。浦安D-Rocksという新たなチームで、彼はこれまでに培ってきた高いラグビーIQ、技術、そしてリーダーシップを発揮し、チームの勝利に貢献することが期待されている。若くして主要ポジションでの豊富な経験と主将経験を持つ金 侑悟選手の、ジャパンラグビーリーグワンでの今後の活躍に注目が集まっている。

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