金子仁美

金子仁美（かねこ ひとみ）は、1965年11月2日に東京都で生まれた日本の現代音楽作曲家です。彼女は、現代音楽の演奏団体であるEnsemble Vivoを創設し、主宰を務める傍ら、桐朋学園大学音楽学部で教授として後進の指導にもあたっています。

金子氏は、桐朋学園大学で作曲理論学科作曲科を卒業後、同大学の研究科を修了しました。その後、フランス政府給費留学生として渡仏し、パリ国立高等音楽院作曲科でさらに研鑽を積みました。1997年には、IRCAM（フランス国立音響音楽研究所）の研究員となり、最先端の音楽技術や理論の研究にも携わりました。

彼女の作品は、ユネスコ国際作曲家会議、ダルムシュタット夏期音楽祭、モザイコ音楽祭、秋吉台国際20世紀音楽祭、北とぴあ国際音楽祭、ブカレスト「現代音楽週間」、ヘームシュテッド（オランダ）「現代音楽週間」、アジア女性作曲家フォーラム、国際現代音楽祭Festival MANCA（ニース）、Music from Japan 2010（ニューヨーク）など、国内外の著名な音楽祭で数多く演奏されています。また、BBC交響楽団、新日本交響楽団、東京シンフォニエッタ、NHK交響楽団といった主要オーケストラによっても作品が演奏されており、その国際的な評価は非常に高いと言えるでしょう。

金子氏の作曲活動は、現代音楽の分野において重要な位置を占めており、その作品は常に革新的で独創的です。彼女の音楽は、伝統的な音楽形式にとらわれず、新しい音響や構造を探求する姿勢が特徴です。また、彼女の作品は、聴衆に深い感動や新たな発見を与える力を持っており、現代音楽の発展に大きく貢献しています。

金子氏の功績は、数々の賞によっても証明されています。1988年には日仏現代音楽作曲コンクールで第1位を受賞したのを皮切りに、第59回日本音楽コンクール作曲部門でも第1位を獲得しました。さらに、第9回村松賞を受賞するなど、その才能は高く評価されています。

金子仁美は、現代音楽の分野において、作曲家、演奏家、教育者として多方面で活躍しており、その活動は今後も注目されるでしょう。

外部リンク
金子仁美（全音楽譜出版社サイト内）

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