金山仙吉

金山仙吉について

金山仙吉（かなやま せんきち、1951年10月30日生まれ）は、愛知県出身の元プロ野球選手で、主に捕手として知られています。彼は1979年から「金山卓嗣」としても知られ、プロ野球界でのキャリアを築いてきました。

来歴と選手生活

岐阜県の中京商業高等学校から1969年にドラフト7位で中日ドラゴンズに入団した金山は、同校出身者として初のプロ野球選手となりました。彼は強打の大型捕手として期待されていましたが、甲子園とは無縁の選手でした。

1977年、金山は一軍に定着し、木俣達彦の控えとして23試合に先発出場しました。その後も、中尾孝義の控え選手として、多くの試合に出場しました。1984年には中尾が故障したこともあり、58試合にわたり先発マスクを被る経験を持ちました。

1985年には兼任コーチに就任しましたが、大石友好の移籍入団によって試合出場はありませんでした。その年限りで彼は現役を引退。この期間、金山は高い打撃力を持ちながらも、肩の弱さが影響し、正捕手の座を手に入れるまでは至りませんでした。

引退後の活動

引退後、金山はコーチや監督付広報として球団に留まりました。この時の監督は星野仙一でした。また、彼は渉外担当部に所属し、球団職員としてさまざまな役割を果たしました。

特に印象に残る試合は、1974年10月14日の巨人との最終戦での出来事です。この試合では、佐藤政夫とバッテリーを組み、9回に長嶋茂雄の現役最後の打席を遊ゴロ併殺打に抑えるという偉業を達成しました。

1984年6月29日には、横浜スタジアムでの大洋戦において、中日打線が毎回得点という快挙を達成する瞬間がありました。金山はこの試合で古賀正明から第3号本塁打を放ち、プロ野球史上4度目の全イニング得点を記録しました。

メディアでの紹介

2005年には、TBS・CBCで放送された2時間ドラマ『星野仙一物語 〜亡き妻へ贈る言葉』において、金山の役割を模した「佐藤圭作」というキャラクターが登場しました。このキャラクターは吹越満によって演じられました。

現在の活動

引退後、金山は名古屋市中区大須の萬松寺で働いており、スポーツ界からは退いているものの、地域に貢献する活動を続けています。今までのキャリアを振り返り、彼のプロ野球選手としての足跡は多くの人々に印象を与えていることでしょう。

背番号と登録名

金山の背番号は、プロ入りから1985年まで50、44、84、74、95、88と変遷していき、登録名も「金山仙吉」から「金山卓嗣」と変わりました。彼のプロ野球選手としての日々は、確かな足跡を残しました。

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