金昌圭

金 昌圭（キム・チャンギュ）

生涯と経歴

金昌圭（キム・チャンギュ、韓国語：김창규）は、1920年3月7日に京畿道始興で生まれました。彼は軍人、政治家、そして企業家として広範なキャリアを持ち、2020年11月9日に老衰により世を去るまで多くの業績を遂げました。その最終的な軍の階級は、大日本帝国陸軍では大尉、大韓民国では中将でした。彼は金寧金氏の家系で生まれ、仏教徒でもありました。

金氏は京畿中学校を卒業後、1941年7月に陸軍士官学校第55期を卒業し、陸軍航空整備学校で技術を学びました。1943年3月1日には中尉に昇進し、1944年12月1日には大尉に昇進することになります。第二次世界大戦の末期には、飛行第25戦隊の整備隊長を務め、その後、同戦隊の附属地位で終戦を迎えました。この時期に彼は、日本の少佐である鏑木健夫と親しい関係を築き、戦後も友情を続けました。

軍歴と対外活動

1948年にソウル大学校の機械工学科を卒業後、航空工学科の講師として教壇に立ちます。1950年3月に韓国陸軍に入隊し、大佐へと進級。「国防部兵器行政本部長」として朝鮮戦争の初期にソウル防衛に貢献し、30ポンド爆弾の設計も行いました。その後、同年の12月には韓国空軍に再編成され、参謀総長補佐官の役職を果たします。

1951年7月には准将に昇進し、空軍本部の行政参謀副長に就任。彼はアメリカ空軍指揮幕僚大学に留学し、1953年には空軍士官学校校長に任命されました。この年、彼は軍事休戦委員会の委員としても活動し、軍の重要なポジションを担いました。1954年には、空軍本部企画参謀副長として技術士官制度を確立し、1958年には空軍参謀総長に昇進。

企業家としての活動と政治への進出

彼は1960年に予備役に編入となった後、企業家としての活動を開始します。1962年には大韓重石鉱業会社の社長に就任し、続いて忠州肥料会社の顧問や嶺南化学会社の社長を務めました。また、一宇海運会社の理事としても貢献しました。1973年には、第9代国会議員として政治の舞台に立ちました。この時期、彼は統一主体国民会議と維新政友会に所属し、国政にも影響を与えました。

さらに、彼は教育にも情熱を捧げ、大林専門大学の学長や韓国専門大学協議会の理事長を務め、教育界にも多大な影響を及ぼしました。

勲章と栄誉

金昌圭は、その献身的な活動により多くの勲章を受けてきました。1950年には無星花郎武功勲章を受章し、1951年には金星忠武武功勲章、さらに花郎武功勲章を受けました。他にも銀星乙支武功勲章や大統領綬章、国連従軍記章など、多数の勲章を授与されるなど、その功績は高く評価されました。

金昌圭は、その軍人としての活動だけでなく、企業家や政治家としての多面的な活動を通じて、韓国社会に重要な貢献を果たしました。彼の多彩な人生は、現在に至るまで多くの人々に影響を与え続けています。

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