金江珉

金 江珉（キム・ガンミン）

金 江珉（キム・ガンミン、韓国語: 김강민、1982年9月13日 - ）は、韓国の仁川広域市出身の元プロ野球選手で、主に外野手として活躍しました。

アマチュア時代

彼の野球キャリアは、高校時代に始まりました。慶北高等学校に通っていた彼は、当初速球派の投手としての才能を発揮していました。

SK・SSG時代

プロ入り後、金は2年目に内野手へ転向しましたが、その後は代走や守備固めとして起用され、多くの試合に出場することはありませんでした。しかし、2006年にチーム主力の蔡鍾範が兵役不正事件により出場停止となったことを契機に、彼は外野手としての役割を担うことになります。特に中堅手としては彼の能力が発揮され、蔡鍾範に劣らないパフォーマンスでチームに貢献しました。

2008年には蔡鍾範がトレードで移籍したため、彼は完全にセンターのレギュラーとして定着しました。彼の身体能力と正確な送球技術は武器となり、徐々に打撃でも安定した成績を残すようになります。2010年には打率3割を突破し、チームと共に優勝に貢献。その活躍により、2010年アジア競技大会の代表選手に選ばれるという栄誉も得ました。

2011年は故障に悩まされ、出場試合数が減少しましたが、2012年には復活。以降、2013年と2014年には打率が3割を超え、その後のシーズンオフにはSKとの4年契約を結びました。2015年と2016年の成績は波がありましたが、金は努力を続けました。

2019年シーズンオフには2度目のフリーエージェントとなり、再びSKとの契約を結びます。2021年6月には、悲劇な状況下ながらプロ入り後初めて投手としての登板も果たしましたが、初対戦となった打者に本塁打を浴びるという結果に終わりました。

2022年の韓国シリーズでは、代打として記念すべき本塁打を記録し、特に第5戦では史上初の代打逆転サヨナラ本塁打を打ち、勝利に深く貢献しました。この活躍により、韓国シリーズMVPの称号も獲得しました。

ハンファ時代

2023年シーズン終了後には2次ドラフトによりハンファ・イーグルスへ移籍し、2024年シーズン終了をもって現役引退を表明しました。

プレースタイル・人物

金江珉のプレースタイルは非常にアグレッシブで、特に壁際でのジャンピングキャッチや激しいスライディングが特徴です。このプレースタイルにより、SSGファンからは「猛獣江珉（짐승강민）」という愛称で親しまれています。この名前は彼自身も気に入っており、応援歌にも使用されています。一方で、彼は短気な一面もあり、2016年には死球を受けて乱闘騒ぎを起こすなど波乱に満ちた選手生活を送りました。

詳細情報

年度別打撃成績

• - 背番号

- 37 （2001年 - 2002年）
- 0 （2003年 - 2023年）
- 9 （2024年）

• - 受賞タイトル

- ゴールデングラブ賞:1回（外野手部門・2010年）

金江珉は韓国プロ野球界において、その強い意志と情熱で多くのファンに愛された選手でした。彼のキャリアや成績は、今後も韓国野球の歴史に刻まれることでしょう。

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