金沢大学附属小学校

金沢大学附属小学校について

金沢大学附属小学校は、石川県金沢市に位置する国立の小学校であり、金沢大学の附属学校です。正式名称は「金沢大学人間社会学域学校教育学類附属小学校」として知られ、1学年には約90名の生徒が在籍し、ほとんどが金沢大学附属中学校に進学します。

概要

この学校は1949年に設立され、石川県師範学校附属小学校（男子）と石川県女子師範学校附属小学校が統合されて生まれた教育機関です。当初は金沢大学石川県師範学校附属小学校として発足し、その後1951年に金沢大学教育学部附属小学校へと改称されました。1995年には、附属幼稚園や附属中学校と共に平和町キャンパスへ移転し、より広い環境で教育が行われています。

さらに、この学校では幼稚園から中学校までの一貫教育を推進しており、特に第三学年からは外部の小学校からの編入も可能です。しかし、附属中学校から高校への内部進学は限られた人数に制限されていますので、保護者はその点に留意する必要があります。

象徴と校風

学校の校章は「かしわ葉」で、1949年の男女統合に際して制定されました。校内の「ふれあい広場」にはかしわの木が植えられ、特に1972年度以降の卒業生が植えた木々は、旧校舎から新しいキャンパスに移植され、心地よい木陰を提供しています。また、着用が義務付けられた制服の他、リュックサックでの登校も認められ、実用性に配慮した学生生活が送られています。

教育方針と目標

金沢大学附属小学校の教育目標は「共に生きる力」を育むことに重点を置いています。これは、変わりゆく社会に適応し、豊かな人間関係を形成するための基盤を作ることを狙いとしています。目指す児童像は「進んで学ぶ子ども」「やりとおす子ども」「みんなのことを考える子ども」とされ、学びとコミュニケーションの中で成長を促しています。

この学校は金沢大学の附属機関でもあるため、教育研究にも力を入れています。初等教育に関する理論や実証研究を行い、他の教育機関に参考となる情報を提供し、教育現場の課題解決にも寄与しています。また、教育実習を通じて、学生の育成にも手を差し伸べています。

学校行事とクラブ活動

校内では、弦楽合奏部が唯一のクラブ活動として存在し、4年生から参加可能です。この部活動は外部講師を招いて本格的に指導されるため、楽器演奏に興味がある生徒にとって魅力的な機会となっています。大会にも出場し、「金沢市小学校連合音楽会」などのイベントで演奏する機会もあります。

歴史的背景

金沢大学附属小学校は長い歴史を持ち、1874年に石川県集成学校附属小学校として創立されました。その後、数度の名称変更や移転を経て、現在の形に至りました。特に、2008年には金沢大学の学部再編を受け、「金沢大学人間社会学域学校教育学類附属小学校」として新たに生まれ変わりました。

交通アクセス

学校へのアクセスは、北陸鉄道を利用し、平和町バス停から徒歩5分、もしくは金大附属学校自衛隊前バス停から徒歩2分という便利な立地です。また、通学手段についても多様な選択肢が提供されています。

出身者の例

著名な出身者には、陸軍大将の林銑十郎や海軍中将の草鹿龍之介などがいらっしゃいます。彼らは各自の分野で顕著な功績を残し、学校の名声を高めています。

このように、金沢大学附属小学校は、教育の質と歴史ある伝統を持つ学校として評判です。

もう一度検索