金洪俊

金 洪俊（キム・ホンジュン）

金 洪俊は、日本の統治下にあった朝鮮で活動した軍人であり、1915年7月18日に生まれ、1946年9月16日に亡くなりました。彼の日本名は金澤 洪一です。金洪俊は、その生涯において様々な軍務を果たし、終戦を迎えた後には親日反民族行為者としてのレッテルを貼られました。

生涯

金洪俊は、1936年6月に中央陸軍訓練処に入学し、5期生として基礎的な軍事訓練を受けることになります。その後、ハルビンにある第4教導隊で約3か月間の訓練を経て、1937年9月に卒業しました。彼は見習軍官としての経験を積むと同年12月には歩兵少尉に任官され、歩兵第30団に配属されました。

その後、1939年には間島特設隊で幹部の職務を遂行し、1941年3月3日には満州国軍の中尉に進級しました。1943年9月には、熱河省から八路軍を討伐する任務を遂行した功績で、満州国から勲5位の景雲章を授与されています。これらの業績は、彼が日本の軍事機構の一部として活動していたことを示しています。

金洪俊は1944年3月頃、間島特設隊の中隊長として、熱河省楡樹林子一帯で抗日武装部隊討伐活動にも参加しました。彼は独立後、南朝鮮の国防警備隊に勤務し、1946年1月15日には軍事英語学校を卒業して任中尉に昇進しました。

彼は第4連隊の編成に携わり、創設中隊長としてもその役割を果たしました。しかし同年5月には、大隊長兼A中隊長の職務の際、小隊長の趙岩少尉によって中隊排斥事件が発生し、その後、彼は総司令部補給課長に転出しました。

1946年9月26日、金洪俊は交通事故に遭遇し、31歳という若さでこの世を去りました。彼の遺体は国立墓地に埋葬されましたが、死後は親日反民族行為者とされ、複雑な評価を受けることとなったのです。

評価と影響

金洪俊の人生は、当時の朝鮮の政治情勢や軍事情勢に大きく影響を受けており、彼の行動はさまざまな見方が存在します。親日派として評価される一方で、彼の軍事的貢献は、当時の立場や状況を反映したものであるとも言えます。彼の業績は、一部の歴史家にとっては、植民地下における朝鮮の人々の歴史の一部として重要視されています。

彼についての詳細な記録は、参考文献として以下の書籍に見ることができます。

• - 佐々木春隆著『朝鮮戦争/韓国篇 上巻 建軍と戦争の勃発前まで』（原書房、1983年）
• - 飯倉江里衣著『満州国軍朝鮮人の植民地解放前後史 日本植民地下の軍事経験と韓国軍への連続性』（有志舎、2021年）
• - 친일인명사전편찬위원会 編著『친일인명사전 1』（민족문제연구소、2009年）

このように金洪俊の人物像は、彼の活動履歴と共に複雑な時代背景を持ち、今なお研究と議論の対象となっています。

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