金港堂 (書店)
株式会社金港堂について
株式会社金港堂（きんこうどう）は、仙台を中心に4店舗を展開する老舗の書店です。1910年に創業し、以来地域に密着した運営を行っています。本店は仙台市青葉区一番町に位置し、サンモール一番町商店街内に1966年に建設されたビルに入っています。地上5階、地下1階の鉄筋コンクリート造で、延べ床面積は1329平方メートルに及ぶ大規模な店舗です。
金港堂は、もともと東京の出版社であった金港堂に勤めていた藤原佐吉が仙台に同名の書店を開業したのが始まりであり、現在の「仙台金港堂」とも呼ばれる由縁となっています。
歴史と影響
創業当初から、金港堂は地域の文化を支える重要な存在でした。戦前には「国定教科書販売所」として機能し、戦後も多くの教科書を取り扱っていましたが、2020年10月25日をもって教科書販売を終了しました。
金港堂は長い歴史の中で、地元の書店業界においても中心的な役割を果たしてきました。高山書店とともに宮城県書店商業組合の核を成し、大手書店の進出に対抗していた時期もありました。しかし、1990年代の後半からは、大手資本の大型書店が仙台市に続々と進出し、地域書店にとって厳しい競争環境が生まれました。
店舗情報
金港堂は本店を含むいくつかの店舗を運営しています。
- - 本店: 青葉区一番町2丁目3-26
本店は2024年4月30日に閉店が予定されており、同年に現本店の建物も解体されることが決まっています。これは老朽化に伴う措置であり、地域に根ざした書店が閉店することは多くの人々にとって寂しいニュースとなっています。
金港堂は今後も地域に愛される書店として、代替の店舗で運営を続けていくことでしょう。出版事業にも関与し、様々な書籍を提供し続けることを目指しています。このような地域書店の存在は、地元の文化や人々のつながりを支える重要な役割を果たしているといえます。
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