金滉植

金滉植（キム・ファンシク）

金滉植（キム・ファンシク、김황식、1948年8月9日 - ）は、韓国の法曹界、政界で重要な役割を果たした人物です。彼は、第41代国務総理と第21代監査院長を歴任しました。本貫は光山金氏であり、元長城郡郡守の金興植は実兄にあたります。

生い立ちと初期のキャリア

全羅南道長城郡で生まれた金滉植は、ソウル大学校法学部を卒業後、司法試験に合格し、法曹界でのキャリアをスタートさせました。彼は、ソウル民事地方法院の判事を皮切りに、ソウル地方法院東部補助判事、ソウル高等法院判事など、複数の裁判所で判事として勤務しました。

その後、全州地方法院部長判事、法院行政処法廷局長、光州高等法院部長判事、最高裁選任裁判研究官、法院行政処企画調整室長、ソウル高等法院部長判事などの要職を歴任し、2004年には光州高等法院裁判長に就任しました。また、法院行政処次長も務め、2005年には最高裁判事に任命されました。これらの経験を通して、法曹界における豊富な知識と経験を培いました。

監査院長への就任

2008年9月8日、金滉植は監査院長に就任しました。監査院長として、政府機関の会計監査や職務監察を行い、国の財政運営の健全化に貢献しました。

国務総理への就任

2010年、鄭雲燦国務総理の退任後、後任として金滉植の名前が挙がりました。当初は固辞したものの、後任として指名された金台鎬前慶尚南道知事が人事聴聞会での疑惑追及により辞退したため、改めて後任として指名され、2010年10月1日に正式に第41代国務総理に就任しました。金滉植は、全羅南道出身者としては初、監査院長出身者としては李會昌以来二人目の国務総理となりました。

国務総理在任中は、内閣を率いて国政運営にあたり、さまざまな政策課題に取り組みました。

ソウル市長選への出馬

2014年3月16日、金滉植は同年6月に予定されていた全国同時地方選挙におけるソウル市長選挙への出馬を表明しました。しかし、セヌリ党の候補者選出には至りませんでした。

その他の活動

2019年3月には、「より良い未来のための潘基文財団」の財団発起人大会に出席するなど、引退後も社会活動に関わっています。

発言

2011年4月7日の国会答弁では、東日本大震災による福島第一原子力発電所の放射能漏れ問題について、日本政府からの事前連絡がなかったことに対し、韓国の外交的無能さではなく、日本政府の対応を批判しました。また、独島（竹島）問題については、警察の駐留だけでなく、状況に応じて軍隊の駐留も検討すべきであるとの見解を示しました。

略歴

1974年：ソウル民事地方法院 判事
1981年：ソウル地方法院東部 補助判事
1985年：ソウル高等法院 判事
1989年：全州地方法院 部長判事
1991年：法院行政処 法廷局長
1996年：光州高等法院 部長判事
1997年：最高裁 選任裁判研究官
2000年：法院行政処 企画調整室長
2000年：ソウル高等法院 部長判事
2004年：光州高等法院 裁判長
2004年：法院行政処 次長
2005年：最高裁判事
2008年9月8日：監査院長
2010年10月1日：国務総理

外部リンク

監査院によるプロフィール（朝鮮語）
国務総理室（朝鮮語）

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