金田進

金田進：高校から大学監督へ至る野球人生

金田進氏は1960年6月15日、大阪府大阪市に生まれた元プロ野球選手（捕手）です。右投げ右打ち。近大附属高校時代は、後にプロ野球選手となる強力なチームメイトと共に活躍しました。特に、府大会決勝ではPL学園高校と延長12回にも及ぶ激戦を繰り広げましたが惜しくも敗退、甲子園出場を逃しました。高校卒業後は社会人野球の丸善石油に進み、1981年の都市対抗野球には四国銀行の補強選手として出場するなど経験を積みました。

1981年のドラフト会議で中日ドラゴンズから4位指名を受け、プロ野球の世界へ足を踏み入れます。中日では、中尾孝義氏や金山卓嗣氏らと激しいポジション争いを繰り広げ、1983年には16試合に先発出場を果たしました。しかし、その後は中尾氏が正捕手として活躍するようになり、金田氏の出場機会は減少。ファームでは一塁手や代打として活躍する場面もありました。1991年、現役を引退します。

現役引退後は、中日ドラゴンズでブルペン捕手を務めた後、1996年から2004年にかけて二軍バッテリーコーチや育成コーチを歴任。球団渉外部を経て、2012年には二軍捕手コーチに就任しました。しかし、2013年10月には球団から来季の契約を結ばないことが発表され、中日ドラゴンズを退団します。

その後は健康診断専門病院で営業職に就く傍ら、2015年12月には「鳥開ベースボールクラブ」の監督に就任。さらに、2015年1月には学生野球指導資格を回復、近畿大学附属高校時代の恩師である島田行雄氏が監督を務める名古屋学院大学硬式野球部の臨時コーチを務めるようになりました。2017年7月には、島田氏の後任として名古屋学院大学硬式野球部の監督に就任。在任中には、宮本ジョセフ拳選手（2020年ドラフト会議で埼玉西武ライオンズ育成3位指名）など、多くの選手を育成しました。

そして、2024年4月からは名古屋経済大学硬式野球部の監督に就任し、現在も指導者として活躍を続けています。

金田進氏のプロ野球選手としてのキャリアは長くはありませんでしたが、その経験と指導者としての能力は高く評価されています。高校時代からの経験、社会人野球、プロ野球、そして大学野球監督としての経験を通じて培われた指導力は、多くの若手選手を育成し、プロ野球界へと送り出しています。 彼の野球人生は、選手として、そして指導者として、常に努力を続け、後進の育成に情熱を注いできた証と言えるでしょう。

主な記録
初出場・初打席：1983年5月29日、対ヤクルトスワローズ戦（ナゴヤ球場）、水沼四郎の代打、梶間健一から三振
初安打：1983年6月8日、対広島東洋カープ戦（広島市民球場）、津田恒美から左前安打
初打点：1983年6月15日、対大洋ホエールズ戦（金沢）、7回に五月女豊から右越適時三塁打
初本塁打：1985年10月16日、対大洋ホエールズ戦（ナゴヤ球場）、関根浩史からソロ

背番号
50 （1982年 - 1991年）
112 （1992年 - 1995年）
83 （1996年 - 2001年）
82 （2002年 - 2004年、2013年）

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