金益烈

金益烈（キム・インニョル）について

金益烈は、1921年に慶尚南道河東で生まれました。彼は第二次世界大戦中、学徒出陣して日本の陸軍予備士官学校に進学し、卒業後には日本軍で少尉としての任務に就きました。戦後、彼は韓国軍に参加し、1946年には軍事英語学校を卒業し、韓国軍の少尉となります。

彼の軍歴は急速に展開し、創設された第5連隊において副官としての任務を果たします。1947年には第4連隊の作戦主任に任命され、同年には第9連隊の副連隊長も務めました。1948年12月1日に彼は第9連隊の連隊長に昇進します。

1948年4月、済州島で発生した島民の蜂起に関して金益烈は、首謀者である金達三と会談し、戦闘を72時間内に中断する協議を行いました。しかし、アメリカの軍政当局や地元警察の強硬な姿勢により、交渉は決裂しました。金益烈はこの鎮圧策に反対したため、1948年5月には連隊長を解任され、6月には第14連隊の指揮を執ります。

その後も彼は軍でのキャリアを続け、1948年8月には第13連隊長に就任しました。1950年に朝鮮戦争が勃発すると、彼は臨津江で敵と勇敢に戦いましたが、同年7月にはアメリカ空軍の誤爆により重傷を負い、前線から後送されました。

その後も大邱の訓練所長や第6師団第19連隊長などを歴任し、北進作戦に参加しました。1950年10月には第11師団の副師団長に昇進し、1951年4月には第5師団第35連隊長に就任します。その後彼は1952年5月には第8師団長にまで昇進しました。

1954年にはアメリカ陸軍指揮幕僚大学に留学し、帰国後は1955年7月に第7師団の指揮を執りました。1957年から1958年には国防大学院に在籍し、卒業後には陸軍本部の輸送監に就きます。

1960年には第1管区司令官に任命され、翌年には全羅北道地区戒厳事務所の長を務めます。その後、1962年には第1軍団長と第2軍団長を歴任し、1963年には中将に昇進しました。

さらに、1965年には戦闘兵科教育司令官に就任し、1967年には国防大学院院長および合同参謀大学の総長を兼任します。1969年には予備役に編入され、2月には韓国セメント工業協会の理事長に就任しました。1972年には仁川製鉄の常任理事に選任され、1979年5月には韓国自動車工業協同組合の理事長に就任しました。

金益烈の生涯は、大韓民国とその軍の歴史において重要な部分を占めており、特に済州島四・三事件との関わりが大きな影響を与えました。彼の軍人としての姿勢と決断は、今なお多くの歴史的な議論を呼んでいます。

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