金精トンネル

金精トンネルの概要と歴史

金精トンネル（こんせいトンネル）は、群馬県利根郡片品村と栃木県日光市を結ぶ国道120号に位置するトンネルです。このトンネルは標高1,843メートルという国内のトンネルの中で最も高い位置にあり、国道の中でも3番目に高所に建設されています。トンネル自体の延長は755メートルに及び、日本ロマンチック街道の一部としても知られています。

開通とその後の状況

金精トンネルは1965年に開通いたしました。以降、このトンネルを経由した東武バスの運行が行われていましたが、1990年に一度廃止され、その後1992年に再編成されたものの、その便も廃止されることとなりました。これ以降、長い間トンネルを通る路線バスは存在しませんでしたが、2016年の5月1日からは関越交通が運行を再開し、鎌田から中禅寺温泉までを結ぶ1日あたり2往復の路線が設けられることになりました。しかし、トンネルが冬期に閉鎖される間は運行が行われないため、利用者は事前に運行状況を確認することが重要です。

雪害と通行止め

金精トンネルはその高い標高ゆえに冬季の間、特に12月末から4月末までの間は金精道路全体が閉鎖されることが常態化しています。周辺では頻繁に雪崩が発生するため、春にトンネルが開通しても通行止めになることがあるため注意が必要です。このことから、訪れる際には慎重な計画が求められます。

トンネルの設計と施工

金精トンネルの工事は1962年に始まり、1963年にはトンネルが貫通しました。工事は1965年9月に完了し、総事業費は約10億9,000万円に達しました。このプロジェクトは難工事だったため、多額の費用がかかり、結果的に一般有料道路として事業化される運びとなりました。しかし、借金償還計画が大幅に失敗し、1995年に約64億円の未償還額を残した状態で無料化されました。

ターミナルと今後の運行

トンネル出入口にある名称の標識は、旧日本道路公団のものであり、有料道路時代の名残が感じられます。現在、金精トンネルは多くのドライバーや観光客に利用される主要な交通路となっており、その美しい自然環境と共に訪れる価値があります。今後もトンネルの運行状況や周辺の自然環境についての情報をチェックしつつ、安全で快適なドライブを楽しむことが大切です。

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