金賢洙

金 賢洙（キム・ヒョンス）

金賢洙は1988年1月12日生まれ、韓国ソウル特別市出身のプロ野球選手であり、外野手として知られています。彼は右投げ左打ちのスタイルで、多くのファンから支持を受けています。特に、北京オリンピックでの野球競技において韓国代表チームの一員として金メダルを獲得したことが彼のキャリアのハイライトの一つでもあります。

経歴

アマチュア時代

金のプロ生活のスタートは必ずしも順調ではありませんでした。信一高の在学中、彼は2005年に李栄敏打撃賞を受賞し、その打撃力を証明しましたが、守備や走塁の技術においては他の選手に劣っていました。そのため、スカウトからの評価が低く、2006年のドラフトでは指名されなかった彼は、同年に斗山ベアーズに申告選手として入団しました。

斗山時代

プロとしてのキャリアを切り開いた金は、2006年に正式契約を結び、1軍に昇格。その後、2007年には99試合に出場し、その存在感を示しました。特に、2008年の北京オリンピックでは、日本戦で代打として出場し、決勝タイムリーを放つ活躍を見せました。その成果もあって、兵役を免除されたことも彼のキャリアに大きな影響を与えました。この年のシーズンでは、打率.357および168安打を記録し、首位打者と最多安打の2冠に輝き、韓国シリーズには悲しい結果となるも、彼の打撃力は一層の伸びを見せました。

2009年には第2回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の韓国代表として参加し、大会ベストナインにも選ばれる活躍をしました。彼はこの大会で打率.393を記録し、自身初の20本塁打と100打点達成を果たし、主力打者としての地位を確立しました。2010年も打撃連続で高い成績を維持しながら、ポストシーズンでは苦戦を強いられるなど、波乱のシーズンが続きました。2015年にはFA権を行使し、プロ選手として新たな道を歩むことになりました。

オリオールズ時代

彼のキャリアは海外へと展開し、2015年にボルチモア・オリオールズと2年契約を結びました。2016年は初めてのメジャーリーグシーズンで躓きがちでしたが、シーズン中に回復し、最終的には打率.302を記録しました。しかし、守備の面での苦戦も続き、メジャーリーグの激しい競争の中で次第に自らを見つめ直すこととなりました。

フィリーズおよびLGツインズ時代

2017年にはフィラデルフィア・フィリーズに移籍。その後、韓国球界に復帰し、LGツインズでのプレーに戻りました。彼は2018年に再び首位打者に輝くなど、信じられない成績を残しながら、2021年の東京オリンピックでも韓国代表として活躍。今後のキャリアにも期待がかかる選手です。

詳細情報

2023年度シーズン終了時点での成績を踏まえ、金賢洙はKBOリーグで2度の首位打者、最多安打、ゴールデングラブ賞の受賞者であり、国際大会でもMVPや最優秀選手に選出される重要な実績を誇っています。これにより、韓国野球界を代表する選手としての地位を確立しています。彼の今後の活躍に目が離せません。

もう一度検索