金載燁

金載燁（キム・ジェヨプ）

金載燁（キム・ジェヨプ、김재엽、1965年5月17日 - ）は、韓国の柔道家。1980年代に軽量級の選手として、オリンピックや世界選手権で目覚ましい活躍を見せました。

生い立ちと経歴

金載燁は慶尚北道清道郡に生まれ、小学校時代に大邱市へ移り住みました。啓明大学校を卒業後、柔道家としてのキャリアをスタートさせます。

1984年、19歳でロサンゼルスオリンピックに出場。決勝で日本の細川伸二選手に敗れはしたものの、銀メダルを獲得し、その名を国際的に知らしめました。1987年の世界柔道選手権大会では、再び細川選手と決勝で対戦。激戦の末に勝利し、世界チャンピオンの座につきました。

翌1988年には、自国開催のソウルオリンピックに出場。金メダルを獲得し、オリンピックチャンピオンとなりました。この大会での細川選手は、準決勝で不可解な判定により敗退したため、金載燁との再戦は実現しませんでした。

現役引退後は、東ソウル大学の教授に就任し、後進の育成に力を注いでいます。

主な戦績

1983年 - 世界ジュニア　優勝
1984年 - ロサンゼルスオリンピック　2位
1984年 - オーストリア国際　優勝
1985年 - 正力国際　3位
1987年 - フランス国際　3位
1987年 - 世界選手権　優勝
1987年 - 韓国国際　2位
1988年 - アジア選手権　3位
1988年 - ソウルオリンピック　優勝
1988年 - アメリカ国際　3位
* 1989年 - オーストリア国際　2位

細川伸二とのライバル関係

金載燁の選手生活を語る上で欠かせないのが、日本の細川伸二選手とのライバル関係です。ロサンゼルスオリンピック決勝での対戦を皮切りに、幾度となく国際大会で顔を合わせ、激しい戦いを繰り広げました。世界選手権での金載燁の勝利、ソウルオリンピックでの細川の準決勝敗退など、両者の対戦は常に注目を集めました。

金載燁は、その卓越した技術と精神力で、韓国柔道界に多大な貢献をしました。彼の活躍は、多くの人々に感動と勇気を与え、現在もなお、韓国柔道界のレジェンドとして語り継がれています。

JudoInside.com - Kim Jae-Yup

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