釜山総合高速バスターミナル

釜山総合バスターミナル

概要

大韓民国の南東部に位置する主要都市、釜山広域市に所在する大規模な交通拠点です。具体的には、市の北東部にあたる金井区に位置し、かつて独立していた釜山高速バスターミナルと釜山東部市外バスターミナルの機能が一つの統合施設として運用されています。この結合により、釜山総合バスターミナルは、韓国南部の陸上交通における極めて重要な結節点としての役割を担っています。

役割と発着路線

このターミナルからは、韓国の主要都市間を結ぶ長距離の高速バス路線と、釜山市およびその周辺地域、さらには首都圏など広範囲を結ぶ市外バス路線が数多く発着しています。高速バス網は韓国全土の様々な方面をカバーしており、主要都市間を迅速に移動するための重要な手段を提供しています。一方、市外バス網は、釜山近郊はもちろんのこと、遠く首都圏（ソウル特別市、仁川広域市、京畿道）や江原特別自治道といった地域との間を結び、通勤、通学、観光、ビジネスなど多様な目的の移動を支えています。

ただし、韓国南西部、特に全羅南道、全北特別自治道、および慶尚南道の西部方面へ向かう市外バスの多くは、釜山市内の別の主要ターミナルである釜山西部バスターミナルから運行されています。したがって、旅行計画を立てる際には、目的地に応じて適切なターミナルを選択することが重要です。

数ある路線の中でも、特に利用頻度が高いのがソウル高速バスターミナル行きの高速バスです。この路線は非常に高頻度で運行されており、日中の時間帯には約20分から30分間隔でバスが出発しています。釜山からソウルまでの所要時間はおおよそ4時間20分で、快適な座席を備えたバスが運行されているため、長距離移動ながらも比較的快適に過ごすことができます。この他にも、大田や大邱など、韓国国内の主要都市へ向かう高速バスが運行されています。

市外バスの路線は、釜山広域市の近隣地域への移動を容易にするとともに、比較的中長距離の移動手段としても機能しています。広範囲にわたるネットワークにより、地域の活性化にも寄与しています。

交通アクセス

釜山総合バスターミナルは、公共交通機関を利用したアクセスが非常に優れています。
鉄道: 釜山交通公社1号線の終点駅である老圃駅と直結しており、地下鉄を利用することで釜山市内の主要エリアから乗り換えなし、あるいは少ない乗り換えで直接ターミナルに到着することができます。釜山駅からは直線距離で北へ約20キロメートルほど離れていますが、地下鉄1号線一本でアクセスできるため、市内中心部からの移動も便利です。
一般バス: ターミナルに隣接する老圃洞バス停は、釜山市街地を結ぶ多数の一般路線バスのハブとなっています。これにより、地下鉄駅が近くないエリアからでもバスを利用して容易にアクセス可能です。さらに、隣接する蔚山広域市からも、梁山市を経由する一般広域バスが乗り入れており、広域的な公共交通ネットワークの一部としても機能しています。自家用車やタクシーを利用する場合も、主要な幹線道路に接続しているためアクセスは比較的スムーズです。

まとめ

釜山総合バスターミナルは、釜山広域市における陸上交通の要として、高速バスと市外バスの両機能を兼ね備えた非常に重要な交通施設です。韓国全土を結ぶ広範な路線ネットワークを有し、国内外から訪れる多くの人々にとって、釜山を起点または終点、あるいは経由地とする旅行やビジネス移動の中心的な役割を果たしています。鉄道や一般バスとの接続も良好であり、アクセスしやすい立地もその利便性を高めています。最新の運行スケジュールや詳細情報については、ターミナルの公式サイトなどで確認することをお勧めします。

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