針間克己

針間克己

針間克己（はりま かつき）は、1965年生まれの日本の精神科医です。性科学、精神医学の分野で専門的な知識と経験を有し、多くの学会で重要な役割を果たしています。現在は、はりまメンタルクリニックの院長として、臨床の現場で活躍しています。

プロフィール

氏名: 針間 克己（はりま かつき）
生年月日: 1965年5月25日
出身地: 山口県宇部市
最終学歴: 東京大学大学院医学系研究科博士課程修了
学位: 医学博士
専門分野: 精神医学、性科学
所属学会: 日本性科学会（理事長）、GID学会（理事）、日本精神神経学会
職歴:
東京大学医学部附属病院精神神経科
東京都立松沢病院
鶴が丘病院
東京家庭裁判所医務室
東京武蔵野病院
はりまメンタルクリニック（院長）

経歴と活動

針間克己医師は、東京大学医学部を卒業後、同大学院で医学博士号を取得しました。その後、精神科医として様々な医療機関で経験を積み、2008年に「はりまメンタルクリニック」を開業し、院長に就任しました。

専門分野は性科学、精神医学であり、特に性同一性障害に関する研究、臨床に力を注いでいます。性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律の立法に際しては、国会議員による勉強会に招かれ、医学的概念の講義を行いました。また、性犯罪者処遇プログラムの専門家としても活動し、テレビなどのメディアにも出演しています。

日本性科学会理事長、GID学会理事、日本精神神経学会「性同一性障害に関する委員会」委員、World Professional Association for Transgender Health (WPATH) 会員などの要職を歴任し、学会活動にも積極的に参加しています。2018年には、GID（性同一性障害）学会・第20回研究大会の会長を務めました。

研究と著作

針間医師は、精神医学、性科学に関する多数の著書、訳書を発表しています。これらの著作を通じて、専門家だけでなく一般の人々にも、性の多様性や性に関する問題について理解を深めるための情報を提供しています。

著書（一部）

『一人ひとりの性を大切にして生きる—インターセックス、性同一性障害、同性愛、性暴力への視点』（少年写真新聞社、2003年）
『性非行少年の心理療法』（有斐閣〈有斐閣選書〉、2001年）
『セクササイズ58—読む性の活力源』（小学館、1999年）

共著（一部）

『性同一性障害って何?—一人一人の性のありようを大切にするために』（緑風出版〈プロブレムQ&A〉、2011年、増補改訂版）
『性同一性障害と戸籍—性別変更と特例法を考える』（緑風出版〈プロブレムQ&A〉、2007年）

訳書（一部）

アリス・ドムラット・ドレ著『私たちの仲間―結合双生児と多様な身体の未来』（緑風出版、2004年）
アメリカがん協会編著『がん患者の幸せな性―あなたとパートナーのために』（春秋社、2002年、2007年新装版）

メディア出演

針間医師は、テレビ番組にも出演し、性犯罪を繰り返す人の心理について解説するなど、専門家としての知見を広く社会に共有しています。

報道ステーション
ハートをつなごう（NHK教育）性同一性障害編

その他の活動

ネット上では「杏野 丈」という名前でウェブサイトを開設し、情報発信を行っています。

外部リンク

はりまメンタルクリニック
* 精神科医杏野丈の Gender Euphoria Clinic

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