鈴原町

鈴原町（すずはらちょう）

鈴原町は、兵庫県伊丹市に位置する町名であり、1丁目から9丁目に分かれています。現行の住居表示は未実施ながら、行政上整理された地名です。2011年のデータによると、この地区の推定人口は3,451人です。また、鈴原町の郵便番号は664-0882です。

地理的特徴

鈴原町は周囲の地域と接しており、北には行基町、北東には西台、東方向には梅ノ木、南東には御願塚、南は南鈴原、南西には美鈴町、西側には昆陽泉町、そして北西には昆陽東があります。この町内全体は、伊丹市立鈴原小学校の校区内にありますが、中学校は町の区分により異なります。1〜8丁目は伊丹市立西中学校、9丁目は伊丹市立南中学校の管轄です。

歴史

鈴原町の1〜3丁目は、かつて川辺郡伊丹町の一部であり、1935年に阪急電鉄が販売した新伊丹住宅地の一角とされています。1955年には、大字伊丹及び大字昆陽の一部が分離され、住居表示が施行されることによって鈴原町1〜7丁目が設立されました。行政区分の変遷の中で、1〜4丁目は旧伊丹町に、5丁目以降は旧稲野村の地域に相当します。1967年には昆陽及び周辺の住居表示未実施区域が追加されて鈴原町8丁目が成立し、1995年には南野の一部を編入して鈴原町9丁目が創出されました。この過程で、鈴原町に加わらなかった南野の一部は新たに南鈴原1〜4丁目として命名されました。9丁目には、長年にわたりイタミ・ローズ・ガーデン（旧称「伊丹ばら園」）が存在していましたが、2013年に移転しました。

町名の由来

鈴原町の名称は、旧大字伊丹の小字「鈴松」に由来し、一部の字を用いて命名されました。鈴原町が成立した後も、伊丹字鈴松は一時期残存していましたが、2008年に梅ノ木7丁目との統合により消滅しました。また、鈴原町に隣接する美鈴町は、鈴原町の「鈴」に「美」を加えた瑞祥地名として名付けられました。

交通のアクセス

この町内には鉄道が通っておらず、最寄りの鉄道駅は阪急伊丹線の伊丹駅および新伊丹駅です。県道としては、町の東側に332号線、西側に142号線が通行しています。また、伊丹市バスが町内に複数のバス停を設置しており、鈴原町1丁目、4丁目、6丁目、堀池口（塚口方面）などが利用可能です。

施設

鈴原町内にはいくつかの公共施設が存在します。具体的には、伊丹市共同利用施設であるゆうかりセンターや、遍照寺が挙げられます。この遍照寺はもともと東桑津にあったものが、1942年に現在の場所へ移転しています。また、王たるキリストカトリック伊丹教会や、ミクロネシア連邦名誉総領事館も地区内に所在しています。

参考文献

• - 角川日本地名大辞典 第28巻 兵庫県

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