鈴木ちなみ (野球)

鈴木ちなみ

プロフィール

鈴木 ちなみ（すずき ちなみ）は、2001年11月17日に東京都で生まれた日本の元女子プロ野球選手である。主要なポジションは投手。血液型はO型。村田女子高等学校で学び、卒業している。

経歴

女子プロ野球での活動

鈴木ちなみ選手のプロフェッショナルとしてのキャリアは、2020年に女子プロ野球リーグのチーム、レイアに入団したことから始まった。同シーズンは、所属チームであるレイアの選手数が減少していたため、試合が開催される際には、同じリーグに所属する愛知ディオーネの一員としてプレーするという異例の形態が取られた。

ルーキーイヤーとなった2020年シーズン、鈴木選手は投手としてマウンドに上がる機会を得て、2勝を記録した。また、打者としても才能を見せ、プロ入り初本塁打を放つなど、投打にわたる活躍を見せた。二刀流に近い形でチームに貢献したものの、プロ選手としての一歩を踏み出したこの年限りで女子プロ野球を離れる決断を下す。

退団と新たな舞台へ

女子プロ野球からの退団は、2020年11月25日をもって行われたが、この事実はすぐには公表されず、年が明けた2021年1月7日に、本人のソーシャルメディア（X、旧Twitter）を通じて正式に発表された。

女子プロ野球退団を公表した翌日の2021年1月8日には、新たな所属先が社会人野球チームの「アサヒトラスト」となることを発表。プロリーグでの経験を活かし、アマチュア野球の舞台でキャリアを続ける道を選んだ。

プロでの主な記録

女子プロ野球選手として過ごした期間は短かったものの、その中でいくつかの印象的な記録を残している。

初出場・初打席・初安打: プロとして初めて試合に出場したのは、2020年6月24日に行われた京都フローラとの一戦である。この試合の4回表、坂東瑞紀選手の代打として打席に立ち、相手投手今井巴菜から放った打球がライト前への適時安打となり、プロ初出場、初打席、そして初安打を同時に記録するという鮮烈なデビューを果たした。

初本塁打: プロ入り初となる本塁打は、2020年9月23日の京都フローラ戦で記録された。2回裏の攻撃で打席に入り、相手投手亀田織音からレフト方向へのソロ本塁打を放ち、プロとして初めてフェンスを越える打球を放った。

初登板: マウンド上でのプロ初登板は、2020年6月28日の埼玉アストライア戦で実現した。この試合で5回表からチームの2番手投手としてマウンドに上がり、1イニングを無失点に抑える安定した投球を見せた。

初奪三振: プロとして初めて三振を奪ったのも、初登板を果たした2020年6月28日の埼玉アストライア戦での出来事である。5回表の投球中に、打者坂口英里から空振り三振を奪い、投手としての能力の一端を示した。

背番号

プロ野球選手としての期間を通じて使用した背番号は以下の通りである。

2020年シーズン: 46
2021年シーズン以降（アサヒトラスト）: 18

補足

自身の活動や近況については、X（旧Twitter）アカウントを通じて情報発信を行っている。

もう一度検索