坂東瑞紀

坂東 瑞紀（ばんどう みずき）

日本の元女子プロ野球選手であり、現在は野球指導者として活動している坂東瑞紀氏は、1994年3月15日に生まれました。主に投手として活躍し、女子野球界で確かな足跡を残しています。2024年からは、地元広島県内の女子野球チームである、はつかいちサンブレイズに所属しています。

経歴

坂東氏は広島県尾道市で育ち、小学校時代に地元の少年野球チームに入団し、野球のキャリアをスタートさせました。その後、地元の公立中学校へ進学。高校からは女子硬式野球の道を本格的に歩むため、強豪として知られる駒沢学園女子高校へ進みました。大学は至学館大学で引き続き野球に打ち込みました。

大学卒業後の2016年、女子プロ野球リーグの埼玉アストライアに入団し、プロ野球選手としての第一歩を踏み出しました。しかし、同年シーズン途中に兵庫ディオーネへ移籍することになります。その後、2018年には京都フローラへ活躍の場を移し、翌2019年には再び愛知ディオーネへ復帰するなど、女子プロ野球時代は複数の球団を渡り歩きました。この間、投手としてチームに貢献し、2018年には最多ホールドのタイトルを獲得するなど、その実力を発揮しました。

2020年シーズンをもって女子プロ野球リーグを退団した坂東氏は、新たな挑戦として2021年に発足した女子硬式クラブチーム、阪神タイガース Womenへ移籍しました。ここでは背番号15をつけ、選手としてグラウンドに立つ傍ら、球団職員として事業本部振興部に配属され、タイガースアカデミー ベースボールスクールの専属コーチも兼任しました。選手としてのプレーと並行して、後進の育成にも尽力する期間となりました。2023年12月、チームからの退団を発表し、同年12月31日をもって球団職員としても阪神タイガースを退団しました。

そして2024年、新たな所属先として、広島県を拠点とする女子野球チーム、はつかいちサンブレイズへの移籍が発表されました。ここでも阪神タイガースWomen時代と同じ背番号15を背負い、選手として、また指導者としての経験を活かして活動を続けています。

記録・タイトル

プロ野球選手としての坂東氏は、特に投手として多くの記録を残しています。

初登板: 2016年3月27日、対京都フローラ戦で6回裏に2番手として登板し、1回無失点に抑えました。
初勝利: 2016年4月24日、対兵庫ディオーネ戦で1回を無失点に抑え、プロ初勝利を挙げました。
初奪三振: 2016年6月3日、対レイア戦の6回裏、松村朱咲選手から見逃し三振を奪いました。
初打席: 2020年6月24日、対京都フローラ戦の2回表に、今井巴菜投手から四球を選びました。

また、個人タイトルとしては、2018年に最多ホールドを獲得しています。

背番号は、プロ入り当初の2016年から同年途中までと、2018年以降は「15」を使用しています。2016年途中から2017年にかけては「11」を着用していました。

女子プロ野球でのプレーに加え、阪神タイガース Womenではコーチも務めるなど、選手としての経験を活かした指導者としての活動も積極的に行っています。現在はつかいちサンブレイズにおいても、その豊富な経験をチームに還元し、女子野球界の更なる発展に貢献していくことが期待されています。

今後も選手、そして指導者として、女子野球界における坂東瑞紀氏の活動から目が離せません。

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